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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-5 決意を灯す瞳
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かせて接近してくる敵の一団はもうはっきりと目視できていた。
先頭の横一列に並んだ巨漢のサラマンダー3人は、先日のサラマンダーたちより一回り分厚いアーマーに身を固めいる。その左手にはメイスなどの片手武器、そして右手には巨大な金属盾を携えていた。
「…………リーファ、悪いが今回は回復に専念してくれないか?
決して君の腕を信じてないわけじゃないんだけど」
――…………たしかに、この狭い橋の上で乱戦をするのは危険ね
「え、ええ。わかったわ」
戸惑いながらも、リーファもそれがいいと踏んだのであろうか了承した。
リーファは軽く地を蹴り、橋を遮る岩壁ぎりぎりの場所まで退いた。
キリトが腰を落とすと体を捻り、愛刀を体の後ろ一杯に引き絞った。
津波のような重圧で3人のサラマンダーが迫る。
キリトの大きいとはいえない体が、ぎりぎりと音がしそうな程に捻転していき、蓄積されたエネルギーの揺らぎが眼に見えてくる。
そして、両者の距離は見る見るうちに縮まり、やがて……
「セイッ!!」
気合一閃、キリトは左足をずしんと一歩踏み出すと、青いアタックエフェクトに包まれた剣を、サラマンダーたちに向かって横薙ぎに叩きつけた。
空気を断ち割る唸り、橋を揺るがす振動、かつてない程の威力を秘めた斬撃。
だが、三人のサラマンダーは武器を振りかぶることもせず、ぎゅっと密集すると右手にある盾を前に突き出して、その影に身を隠した。
「えっ……!?」
横に居るリーファの唖然とした声が耳に入る。
ガァン!!という大音響を轟かせ、キリトの剣が並んだタワーシールドの表面を一文字に薙いだ。
ビリビリと空気が震え、湖面に波紋が広がる。
しかしサラマンダーたちは僅かに後方に押し動かされただけで、キリトの攻撃を耐え切った。
相手のHPを確認する。
3人揃って1割以上減少しているが、それは直ぐに背後にいる数人のサラマンダーから立て続けのヒールスペル詠唱と共に水色の光に包まれ回復する。
そして、その直後。
鋼鉄の城壁にも似た大型シールドの後方から、オレンジ色に光る火球が次々に発射され、大空洞の天井に無数の弧を引いてキリトに降り注ぎ、炸裂した。
湖面を真っ赤に染めるほどの爆風が巻き起こり、彼の姿を飲み込んでいく。
「キリト君!!」
リーファの悲鳴にも似た叫び声と共にキリトのHPバーが急減少し、一瞬でイエロー域へと突入した。
普通ならば初撃で即死してもおかしくない密度の多重魔法攻撃。シャオンほどの敏捷力がないキリトは避けることが出来ない。
彼らは間違いなくキリトの凄まじい物理攻撃力を知った上で作
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