第一部
第五章 〜再上洛〜
五十五 〜覇王の思惑〜
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あ、ボクの事は季衣でいいよ。兄ちゃんの強さに免じてね」
「わかった。ならば、私も歳三で構わぬ」
「う〜ん……。でもやっぱ、兄ちゃんでいいや」
と、季衣が不意に膝をついた。
「季衣! どうしたの?」
慌てて、華琳が駆け寄る。
「華琳さま。お腹空いちゃいました」
「……あ、ああ。そうね」
む?
華琳の顔が、引き攣っているようだが。
その理由は、半刻もせずに判明。
山と用意された糧食が、みるみると減っていく。
……それも、季衣一人の胃の中に。
「鈴々や文醜殿も相当なものでしたが、これはまた……」
起きてきた稟も、呆れるしかない。
「ん? 兄ちゃんも食べなよ?」
「あ、ああ……。華琳、これはいつもの事なのか?」
「……ええ。お陰で、行軍する際に持参する糧秣がどうなるか。……想像に任せるわ」
そう言って、溜息をつく華琳。
鈴々もそうだが、あの身体の何処に入るのであろうな。
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