その夜
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「うむ、自分で作っといてなんだが、旨いな」
「いや、中。 あれ、止めなくてもいいの?」
ISの実習も終え、俺は一夏に誘われるがまま屋上に来ていた。
今日は偶然にも早く起きたため、試しに弁当を作ってみたのだが、あんがいうまくできるもんだな
「デュノア、覚えておくんだ。 唐変木の優柔不断の末路を」
どうやら、本当は箒さんが一夏と2人で食べたいがために誘った昼食を一夏がオルコットや凰も含めて呼んでいたため、こんな状況になっている。
そして、始まるはい、あーん。
一言だけいっておこう死ぬなよ、一夏
なんせ、オルコットの料理は見た目重視の味が地獄だからな
メシマズは遠慮したい
「中は何を食べてるの?」
「ん? 何って……揚げ物だけど?」
俺が作ってきたのは天ぷら。
海老や蓮根の他にも、薩摩芋や菜の花なんかも揃えている
「少し食うか?」
「え? いいの?」
「構わねぇよ。まだあるしな。 箸は使えるか?」
「いや、練習はしてるんだけど……どうも苦手で…」
そうか、と納得した俺は弁当から海老を取り出すと、それをデュノアの口元に持っていく。
「ほれ、口開けろ」
「え、いや、でもこれは……」
「……あ」
そう言えば、デュノアはまだ男の設定のままだったのを忘れてた。
状況だけみれば、男同士であーんをするという勘違いされそうな場面である。
「……すまん。 考えなしだった」
「い、いいよ。 気にしてないからさ」
幸い、他の奴等は一夏にあーんをするのに夢中で気づいていない。
気間づくなったため、俺は目線を空に移し、静かに弁当を食べた。
「で? 箒さんたちとの訓練は順調なのか?一夏」
「いや、そうではないな……。 どうも、説明が分かりにくくてよ」
「へぇ、一夏は放課後もやってるんだ。 偉いんだね」
今日も一日を終え、今は夜。
1人で過ごすのも暇であったため、俺は一夏の部屋を訪れていた。
どうやら、デュノアと同室になったようで来たときに鉢合わせたのは少々驚いたが、そらも当然かと直ぐに納得した。
「俺は他のやつより遅れてるからな」
「全くもってその通りだな。 そういや、デュノアは確か専用機持ってるんだよな?」
「うん。 それと、僕のことはシャルルでいいって言ったでしょ?」
「悪い悪い。 で?どうなんだ?」
「持ってるよ。 これでも、実家はフランスじゃ一番大きいIS関連の企業だしね」
「なら、俺から頼むよ。 こいつの訓練に付
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