合同合宿
夏休み!そして合宿! 前編
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「あっごめん。僕一人でいい? 」
はっ?何言ってんのコイツ?また何か企んでいるのか?
「なんでさ? 」
「まあその…。いろいろありまして…」
なにやら言いづらそうにしている。普段みたいに何かを企んでいるのではなく、ただ何かありそうな顔をしている。
「…ちなみにそのいろいろってのは言えるのか? 」
「………言えないかな」
「…はぁ…。どうするよシノ?こうなったらトウイが一人部屋になるけど? 」
「訳ありっぽいし、私はヒロヤの判断に任せるわ」
「おいおい…。仕方ない。俺とシノ、トウイは一人部屋にするか」
「ごめん助かるよ」
「気にするな。じゃあ行くぞ」
トウイに鍵を渡し、分かれて別の部屋に向かった。
部屋の前に来て、鍵を差して扉を開ける。
「なかなか広いな。なあシノ? 」
中に入り、シノの方を振り向くとなにやら落ち着いてないご様子だ。
「?どうしたシノ? 」
しかし聞こえていないのか反応がなく、もう一度呼び掛けてみた。
「えっ!?ああなにヒロヤ? 」
「いやボーッとしてたから、何かあったのかなって」
「いや、その…あのねヒロヤ」
「ん? 」
荷物をテキトウに置いて、中からケルサスガンダムやその他道具も出しながら返事をする。
「だ、男女が同じ部屋で寝泊まりするのはどうかなって思って…」
「あっ」
シノが赤くなりながら言いきると、俺も次第に顔に熱を帯びてきた。
どうやら俺は事の重大さを理解していなかったようだ。男女が同じ部屋で寝泊まりするのは問題だ。俺は特にやましい気持ちなど欠片もないのだが、俺個人として問題がある。読者も忘れていると思うが、俺は女が苦手です。
しかしもうトウイの部屋には移れない状況…。詰んだな。
「だ、大丈夫!私ヒロヤの事信用しているから! 」
と焦りながらもフォローをしてきてくれた。正直そう思ってくれるだけでも助かるよ…。
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