記憶と友
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「なるほどね、高晴・・・・いや、敏晴、もうそんな事をしたって無駄のはずだ」
「その声は・・・・春人?」
敏晴は、階段の方へと振り返った。するとそこには、管理人四人の姿があった
「さっきの話は、全部聞いていた。僕たちも、さっきの話を聞いて、やっと全部思い出したところだ。でも、僕は、昔の記憶を一部だけ持っていたんだけどね。「本当の高晴と遊んだ記憶」が」
「俺もだ。あの時何故、「兄」はいなかったのか?という言葉が出てきたのか。ただ、王と同じ顔だったからだけじゃない。高晴と敏晴が兄弟だってことが、頭の中に残っていたからなのかも知れない」
太陽が、春人に続いて、一歩前に出た
「王様が、僕にコノハって名前をつけてくれたのは、僕の本名を知っていたからなんだね。どおりで、懐かし感じがしたよ」
木乃葉が少し笑いながら、一歩前に出た
「しっかし、どーりで私に、無神経で失礼な事を言ってきたやつ、前にもいたなぁって思ったら、高晴、あんただったのね!私は成長してるの!貧乳じゃないの!」
雪は、ほっぺを膨らませ、腰に手を当て、一歩前に出て仁王立ちした。かなり、俺の発言を怒っているようだ
「何故、記憶を取り戻したんだ?どうして、俺の願いの力は、上のはずじゃ・・・・」
「確かに、敏晴。お前の願いの力は強い。だが、空音ちゃんと会えたことで、願いの力が弱まった。さらに、高晴がこの遊園地にやってきて、俺たちとあったことで、俺たちの記憶を呼び戻すきっかけを作った。そして、高晴の、妹を助けたいという願いが、この遊園地を揺れ動かした。最後に、もう一つは、僕の「高晴の野望を打ち砕く」つまりは、「この遊園地を終わらせる」という願いがあったからだ。管理人も記憶を取り戻した今、この遊園地は、かなり、不安定な空間となった。崩れるのも、時間の問題だろう」
最後に、春人が一歩前に出た。これで、四人全員が前に出た。それは、敏晴を威圧していた
・・・・なんて、頼もしい友達が、俺にはいたんだ・・・・
懐かしさを感じる。何も知らなかった、無邪気なあの頃、六人で遊んだ日のことを・・・・
「ふざけるな!ここは、俺と空音と・・・・」
敏晴は何かを言おうとして、言葉を詰まらせた。そして、突然表情をかえ、俺を睨み、剣を向けた
「やっぱり、高晴。お前とは分かり合えない。お前は邪魔者なんだ!!」
「どうして、この話の流れでそうなるんだよ!わけがわからねぇよ!」
「お前さえ、ここに来なければ、全てがうまく行ったのに、すべての願いが叶ったのに!」
「この気配・・・・この遊園地にはあってはならない感情、恨み!それを敏晴自体が発している・・・・願いの力が、また強くなっている・・・・!」
太陽は悔しそうな顔をして、一歩、後ろに下がった
「恐るな、太陽!僕たちは、高晴のために、最大限力を尽くさなければいけ
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