1部分:第一章
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その日の夕方、白夜でまだ日は高い。しかしその白夜の中でだ。
ロキはトールにだ。こう言ったのだった。
「さて、そろそろな」
「休むべきだな」
「ああ。丁度いいことに民家があるぞ」
村がだ。二人の目の前に現われてきていた。小さいがそれでも民家が幾つもあった。
「人間の村だな。あそこに泊めてもらうか」
「そうするか。ではだ」
車を曳く山羊達を見た。トールに仕える獣達だ。
「この連中にはまた仕事をしてもらうか」
「馳走になってもらうか」
「そうなってもらう。今日もな」
この山羊達は食べられても翌朝には生まれ変わる。そうした便利な獣達なのだ。
その彼等を見ながらだ。そのうえでだった。
トールは車を停めてそのうえでだ。ロキを伴い民家の一つに入った。するとだ。
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