フランスの貴公子
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「…男?」
「あ、はい。 こちらに、僕と同じ境遇の方々がいると聞いて…」
「「「キャーーーーー!!!」」」
俺が明日のことについて考えていると、クラス内で歓声が沸き起こる
「男よ! 3人目の!」
「しかもうちのクラス!」
「金髪! 守ってあげたくなる系の!」
「静かにしろ!バカども!」
騒がしくなった教室を織斑先生が一瞬で静めた。 さすがである
「織斑、御堂。 デュノアはお前ら2人が世話をしてくれ。 同じ男なら、安心できるだろう。 それと、次は実習だ。 遅れるんじゃないぞ?」
そういい残して織斑先生は教室を出ていく。 デュノアのやつが何か一夏と話してるっぽいが、一夏はそのままデュノアの手をつかみ、教室から出ていった
俺たち男は教室ではなく、アリーナの更衣室で着替えなければならないため、ああやって急ぐ必要があるのだ
「あの、御堂君?」
「ん?」
「その、早くしないと遅れるよ?」
……………………………………ってぇ!!あいつら、俺のことはほっていきやがった!!
「すまん、助かった! あのやろっ!」
多分今から教室を出ても女子の餌食になるであろう。
から、俺のとり得る選択肢は1つ
隣の窓を開けた俺を見て、何をするのか察したクラスの女子たちは皆苦笑い
どうやら、初日のあれが効いてるようで、そういう人だと思われているみたいだ
窓から飛び出した俺は急いでアリーナへ向かうと、すぐに更衣室に入った。
そして、アニメのデュノアにも負けない速度で着替えを終える。
アサシンの力、嘗めんじゃないよ!!
「ふぅ、なんとかまい……て、中。 お前、いつの間に来てたんだよ」
「うっせぇよ。 お前ら2人して俺を教室に置いてったくせに」
ちなみに、なんでこんなに早いんだという質問には、初日のアレと言うとすぐに納得してもらえた。
分からないデュノアは首をかしげているが
「とりあえず、早く着替えろよ。 織斑先生、時間には厳しいんだからよ」
「分かってるって。 えっと、デュノアだったよな。 俺は織斑一夏だ。 一夏って呼んでくれ。 それから、こいつが中だ」
「御堂中だ。 まぁ、よろしくな」
「うん。 よろしく、一夏、中。 僕のこともシャルルでいいよ」
そのあとは、2人の着替えを待ち、グランドへ向かった。
まぁ、俺はデュノアが女だってことは知っているため、対応に困るのだが、一夏は男だと思っているため、遠慮がない
「どうしたものかね…」
「?中、どうかしたの?」
「いや、何で
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