暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と青白の童子〜
SAO編
少女乱入
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、すでに二百人がログアウトを試みて自殺したと。
恐怖に負け、死を選んだ者もいるだろう。
それに比べればコペルの前に進み攻略をしようという動きは希望になれる、良くも悪くも前進しているのだ。


「同じ轍を踏まないようにな」


はいっとコペルの足元にアイテムを置く。
《森の秘薬》クエストのクリアアイテムであるリトルネペントの胚珠である。
はっと顔を上げるコペルの口は驚きを隠せず開いている。

「共闘って話だったろ」

 それを拾うとその場で何度も、頭を下げる。
 俺自身は全く怒ってないから謝られても困るし、ちょっと見苦しい。
 助けてくれた少女にも渡そうと胚珠を差し出すが手で制される。
少女は腰のポーチに手を突っ込むと胚珠を取り出した。
「実はちゃっかり回収してたんだ」
エヘヘと無邪気に笑う彼女だが何かを思い出したように、辺りを見回す。
「どうしたんだ」
すると少女はバツが悪そうにうつむく。
「クエスト受けた家ってどこだっけ」
がくっとずっこけるモーションを取る俺に少女が頬を膨らませる。
クエストの家を教えると、猛スピードで家に駆け込んで行く。その際に。
「待ってて、今胚珠を持って行くから」と言っていることから、少女がNPCを普通の人と同じように考えていることがわかり、なんとも暖かい気持ちになる。
ふと辺りを見回すとコペルの姿がない。気まずくなって一先ず退散したのだろう。
俺は家の壁に背中を預け、少女が出てくるのを待った。


数分後涙をながしつつ「よかった、よかった」と呟きながら少女は出てきた。
壁に寄りかかっていた俺と目が合うと、ものすごい勢いで涙を拭き笑顔を作る。その早技に唖然とする。
「なにかな、私の顔になにかついてる?」
威圧たっぷりの笑顔が怖すぎる。ここで地雷を踏むのはまずい、話をそらさなければ。
そう思ったキリトはあることを思い出した。
「そ、そういえば、さっきのきみの体捌きはすごかったよ、何処かで武道でも習ってるのか?」
それを聞いた少女は少し困ったように眉を寄せる。言いにくいことなのだろうか。
「言いにくいならいいんだ」
「あ、いや。そうじゃなくてね。なんと言えばいいのかな。説明すると長くなるんだけど、簡単に言うと、住んでる家が武術とかをやってるとでも言えばいいのかな。小さい頃からそこのおじいちゃんに手ほどきを受けてたの」

俺は納得したように頷く。あそこまでの動きも、小さい頃からの訓練の賜物と聞くと頷ける。
不意に、今度は少女が質問してくる。

「あのね、人を探してるんだけど、歳は私と同
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