暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-4 守りたいもの
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
シャオンside
俺たちは一目散に街の入り口を目指して走っている途中で、その先に広がる地底湖に出た。
道は湖を貫く橋に繋がり、それを渡抜けば確かその先は鉱山都市ルグルーだったはずだ。
中立都市の圏内ならばアタック不可能な為、いかに敵の数が多くても何もすることはできない。
でも…………トレーサーにつけられていたということは、道中ではあり得ない。
レイのサーチ能力があるためにそんな隙など皆無だからだ。
ならば、考えられるのはエクセトルの街…………あそこならサラマンダーがいてもおかしくない。
この回廊に来る前、マリンに聞いたのだが……マリンも過去に何度かその巻き上げ隊なるものに遭遇したことがあるらしい。
全て逃げ切ったらしいが、そういった連中がそうそう諦めるとは思えない。
前を見るとゴツゴツした通路はすぐ先で石畳に変わり、その向こうに開けた空間が見えた。
青黒い湖水が仄かに光っている。
湖の中央を石造りの橋が一直線に貫くその彼方には、空洞の天井までまで繋がる巨大な城門が聳え立っていた。
あれが、鉱山都市ルグルーの門だ。
マリンが後方を振り返る。
追手の灯す赤い光とはまだ距離があったようで、此方に視線を戻した。
橋に入ると周囲の温度が僅かに下がり、ひんやりと水の香りがする空気を切り裂きながら俺たちは疾駆する。
「どうやら今回も逃げ切れそうね」
「油断すんなよ。まだ逃げ切れたとは限らないからな」
「そうね。水中に大型のモンスターだっているんだからね…………セイ兄、落っこちないでね」
短く言葉を交わしながら、橋の中央に設けられた円形の展望台に差し掛かった。
その時だった。
頭上の暗闇を、背後から2つの光点が高速で通過した。
特徴的なその輝きと効果音は、魔法の起動弾だが、照準が此方ではない。
光点が10m先に落下し、ゴゴーン!と重々しい轟音とともに、橋の表面から巨大な岩壁が高くせり上がる。
そして、完全に行く手を塞いだ。
「やばっ……」
「げっ……」
俺は、走る勢いは緩めることが出来ず、出来た岩壁を使ってバック宙で降り立つ。
「これ、破れないのか?」
「これは土魔法の障壁だから物理攻撃じゃ破れないわ。破るには攻撃魔法を数発撃ち込むのが、一般のやり方。でも…………」
マリンがちらりと背後を見た。
「その余裕はないみたいだな」
丁度、血の色に輝く鎧を纏った集団の先頭が橋のたもとに差し掛かるところだった。
「飛んで回り込む……のは無理なのか。
湖に飛び込むのはアリ?」
「さっき言った通り、水中
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ