マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0937話
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るホワイトスターだ」
「う、うむ」
「は、はい」
帝国皇女や騎士だとはいっても、所詮は門世界の中だけの事。どうしても他の世界に出向くとなれば緊張するのだろう。
それが、帝国と敵対している……否、相手にもしないような国家であれば、当然か。
大勢の視線を集めながら、門の方へと進んでいく。
何故こうも大勢の魔法使いが俺を……正確にはピニャとボーゼスに視線を向けているのかといえば、ホワイトスターの交流区画に侵略してきた帝国の皇女という重要人物だからに他ならない。
恐らくエザリア辺りからネギま世界の魔法使いを含めて連絡が行っているのだろう。
寧ろ、こっちの戦力を誇示する為に敢えて……という可能性の方が高いか。
「よう、アクセル。随分と色々楽しかったみたいだな」
そんな声に振り向けば、そこにいたのはムウ。
ここがアルヌスの丘である以上ムウがいてもおかしくはないが、あからさまに俺を待っていたって感じだな。
「で、用件は?」
「あらら。ご機嫌斜めな訳ね」
「……そうだな、お前とテュカがいい雰囲気だってのをナタルに教えてやろうと思うくらいにはご機嫌斜めだぞ」
「おいおい、別に俺とあの子は何でもないぞ?」
「さて、どうだろうな。火のない所に煙は立たないって言うし」
「お前の場合、火のないところにナパームぶち込んでるだろ。……まぁ、いい。敵対国とはいっても皇女様が来たんだ。俺はそのお迎えだよ。一応歓迎パーティ……って程に豪華じゃないけど、歓迎の宴は用意してあるらしいぜ?」
そう告げ、ムウは俺達と共に門を潜り……ホワイトスターの旧交流区画へと到着するのだった。
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