マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0937話
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「まぁ、そうだな。間違ってはいない」
量産型Wは頭部に機械が埋め込まれている関係上、それを人目に晒さない為にあのヘルメットを被っているのは事実だ。防御力は無論の事、通信機能やら赤外線探知機能やらその他諸々備わっているヘルメットであり、至近距離で銃弾を受けても殆ど無傷で済む。
それに量産型Wがシャドウミラーの一兵卒であるというのも間違ってはいない。
「そ、そうか。変わった兜なのだな。だが、寧ろそれがシャドウミラーらしいとも……」
最後の方は口の中だけで呟くピニャと、周囲を見回しているボーゼスを連れて量産型Wが用意してあったエアカーへと案内する。
「これは……馬車? しかし、馬は」
「馬車なんてのは俺達の世界では既に完全に廃れている。イタリカでも見ただろう? あれの小型版だよ。まぁ、いいから2人とも後ろに乗れ。論より証拠だ」
そう告げ、俺は運転席へと乗り込む。
それを見た2人もまた同様にエアカーの後部座席へと乗り込んだ。
そしてエアカーを起動させると再び聞こえてくる悲鳴。
サラマンダーに乗ったんだから、この程度の事で驚くのはどうなんだ?
まぁ、サラマンダーとエアカーでは色々と規模が違いすぎて例外的な存在だと思ってしまっても無理はないが。
「ピニャ様、この馬車揺れが……」
「ああ。全く感じない。これは一体?」
「そもそも地面を走っていないからな。これは空中に浮かんでいて、地面のすぐ上を飛んでるんだ」
エアカーを操縦しながら告げると、恐る恐る周囲を見回す2人。
そして何故か急に黙り込む。
何だ? 迂闊に動けば危険だとでも判断したのか?
そう思ってバックミラーで後部座席を見るが、そこに映っていたのは何かを考え込むような様子のピニャと、それを心配そうに見つめるボーゼスといった光景だった。
そのままエアカーで進んでいくと、やがてアルヌスの丘の基地の中心部にある門へと到着する。
この門がなければ、門世界との行き来は出来ない。そうである以上警備に関しては万全を期して、生身での戦闘力では定評のあるネギま世界の魔法使いや量産型W、メギロート、イルメヤといった者達が行っている。
もっとも、後者に関しては門の外でだが。
ともあれ、他にも妙な物を持ち込まないように探知システムの類が用意されており、許可の無い者が危険物の持ち込みをしようとしてもすぐに発覚する。
まぁ、ここに来ているのはどこも俺達シャドウミラーに対して友好的な勢力である以上、心配のしすぎだとは思うんだが……門は色々な意味でこれ1つしかない存在だしな。どうしてもその辺は慎重にならざるを得ない。
ゲートに対するテロも実際過去にはあったんだし。
「ほら、行くぞ。あの門を通り過ぎれば俺達シャドウミラーの本拠地でもあ
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