マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0937話
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そんな風に考えつつメギロートの案内に従ってアルヌスの丘の基地へと降下していく。
「そんな……何だ、この基地は石? 岩? レンガ? いや、そのどれでもない。境目が全く存在しない……まるで、巨大な岩をくりぬいて作ったような……」
「確かにピニャ様の仰る通りです。一体どのようにしてこんな物を……え? ひ、姫様っ、あそこを!」
「なっ! 人が空を走っている? いや、飛んでいるだと!? どのような魔導士が……む、ボーゼス、あそこを見ろ。先程の空飛ぶ虫とは違うが、あれもまた同じような物に見えないか?」
「確かに。まるで蜘蛛のような……」
そんな風に、建物やネギま世界から派遣されている魔法使い、あるいはイルメヤの姿を見て一々声を上げる2人。
門世界の住人にしてみれば、余程に異様な光景なんだろうな。
「少し揺れるから、気をつけろよ」
そう告げ、基地へと着地したサラマンダーは動きを止める。
軽い衝撃。
……いやまぁ、一応ISCがあるから本当に軽い揺れでしかないんだけどな。
ともあれこうしてアルヌスの丘の基地へと到着した俺達は、コックピットから降りて大勢の量産型Wが整列している場所へと向かう。
後ろの2人は、コックピットから降りようとした時に皆同じような機械で出来ているヘルメットを被っている量産型Wに一瞬驚いたようだったが、それを表情に表したのは一瞬だけ。
その後、澄まし顔で2人共が地上へと降り立つ。
「アクセル代表、エザリア様からの伝言です。客人をホワイトスターに招くように、と」
「……ここじゃないのか?」
色々と話をするにしても、わざわざホワイトスターまで連れていかなくてもいいだろう。このアルヌスの丘の基地で十分間に合うと思うんだが。
いや、あるいはホワイトスターに連れてこいという事は、向こうの光景を2人に見せて心理的に圧迫するのが狙いか?
それなら確かに十分な効果が望めるだろう。
「って事だ。悪いがアルヌスの丘じゃなくて門を通ってホワイトスターの方に向かうぞ」
「あ、ああ。こちらとしては構わない。いや、寧ろそうしてくれた方がいい」
俺の言葉にピニャが頷き、ボーゼスはただひたすらに驚きながら周囲へと視線を向けていた。
「伝言、確かに受け取った。ならお前達は仕事に戻れ」
「は!」
伝言を伝えた量産型Wが短く返事をし、それを聞いていた量産型Wもそれぞれが自分達の仕事へと戻っていく。
一糸乱れぬその姿は、己の意思を持たぬ量産型W故だろう。
だが、それを初めて見たピニャやボーゼスにしてみれば余程意表を突かれたのか、ただ呆然とそんな量産型W達を見送っていた。
「アクセル殿、一つ聞くが……あの妙な兜はシャドウミラーの一兵卒の正式装備か何かなのか?」
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