第百十話 最後の戦い
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彼らの足元から生まれた光が、まるで水が溢れるように広がっていく。
そこに見えたものは…。
ティアナ「島?」
大輔「ファイル島だ!!」
自分達の全ての始まりであったファイル島。
ダークマスターズが現れてからは昔の見る影もない姿に変貌していたが、その島がまた元通りになっている。
ブイモン[よっしゃあ!!]
全員が喜ぶと、ファイル島を中心にして煌めく光が零れ出し始めた。
フェイト「あれは?」
ゲンナイ「この世界と共にデジモン達も復活しているのかもしれんぞ」
大輔「爺?」
ゲンナイ「すまん、来るのが遅れてしもうた。」
全員【それ今更】
ゲンナイ「ぐっ…」
全員から冷たい目で見られたゲンナイは口ごもる。
賢「とにかく行こう!!」
はやて「うん!!」
子供達は走り出した。
全てのデジモン達の始まりの地へ。
始まりの町へ。
始まりの町は、かつて子供達が訪れた時のような活気さを取り戻していた。
あちこちにおもちゃが散らばり、ベビー達が眠るゆりかごも置いてある。
そして、青空からは無数のデジタマが降ってきていた。
ぽぽぽぽぽん、となんだか笑ってしまいそうな愛らしい擬音が似合う動きで、色とりどりの卵は始まりの町に降り注ぐ。
光も闇も関係なく、始まりの町は全てのデジモンを歓迎していた。
恨みも悲しみもここには無い。
ダークマスターズもまた一からやり直すのだろう。
アリシア「町が元に戻ってる!!」
スバル「わあっ!!デジタマが一杯!!」
アリシアとスバルが真っ先に駆け出し、転がったデジタマを撫で始める。
大輔「おーい!!エレキモーン!!」
ピノッキモンとアポカリモンのデジタマを抱えながらエレキモンの元に。
エレキモン[おお、お前らやったんだな!!]
大輔「ああ」
エレキモン[本当にありがとうな!!始まりの町も元に戻った!!]
大輔「そうか。ところでエレキモン。このデジタマなんだけど…」
ピノッキモンとアポカリモンのデジタマをエレキモンに渡す。
エレキモン[こいつは?]
大輔「ピノッキモンとアポカリモンのデジタマだ。それから…」
今まで保存しておいたデジタマを全てエレキモンに渡す。
エレキモン[おお…]
凄まじい量のエレキモンも度肝を抜かされたようだ。
大輔「今まで倒してきたデジモン達のデジタマなんだ。エレキモン。こいつらを育ててやってくれないか?」
エレキモン[…ああ、勿論だ。俺もプロだ。こいつら全員俺が立派になるように、幸せになれるよう育ててやる]
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