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英雄は誰がために立つ
Life12 聖書の子らの新たなる道 −締結、駒王協定−
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合か私自身で壊さない限り、半永久的にそのままですよ」
 「何と言う・・・・・・!」
 「正直信じがたい事ですが、疑問が残ります。投影魔術の基礎は判りますが、藤村士郎君は昨夜の様な高い威力の武器をどの様にして、実用に耐えうるものを作り上げているのですか?」

 ミカエルの疑問も尤もだった。

 「・・・・・・話を逸らす訳ではありませんが、魔術の属性が基本的に5つである事はご存知ですよね?それらをさらに組み合わせる事で複合型の属性も出来ますが、どれだけ掛け合わせても実現不能な規格外的な属性と言うのもあるんです。そして、私はその規格外の属性の一つ『剣』であると言う事です」
 「ですから、『剣』――――つまり武器に類する投影物も再現可能と言う事ですか?」

 はい――――と、告げる士郎。

 「成程、後もう一つ。昨夜の戦闘時に見せた絶世の名剣(デュランダル)は『原典』の様に見えたのですが、投影で再現したと言う事は何処かで見た事が有ると言う事ですか?」
 「はい、その通りですミカエル様。詳しい内容は伏せさせて頂きますが、魔術協会でも認知していない非公式の魔術の大儀式中にて、とある敵との遭遇時に相手が持っていたモノを解析しておいたんです。因みにその敵は処理して置いてありますのでご安心を」

 様々な事実には流石に驚きだけでは無く、戦慄を感じざる負えない一同。

 「これだけの力を持つ人間を、どの勢力にもおかずに野放しにするのは少々問題が「いえ、完全に看過できない問題と思えます。アザゼル様」何?」

 頭を掻いて、今後について如何しようかと言う言葉を吐いていると、付添いであった部下が前に出る。

 「私も、そこの堕天使殿に同意しますミカエル様。何かしらの制限を設ける・・・或いは封印を施すべきです!」
 『!?』
 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 ミカエルの付添いも先の堕天使に同意すると言う急展開な事態に、リアス達は困惑を浮かべており、首脳陣メンバー頭を痛めていそうな表情を浮かべている。

 「そちらがどのように対応するかは結局の所そちらの勝手でしょうが、私は抵抗しますよ?」
 「アザゼル様の御前で何という口の利き方を・・・!最早我慢ならん、此処で拘束する!!」
 「お、おい!?」

 事態が急展開過ぎて、上司であるアザゼルすらついて往けずに制止が間に合わなかった。
 しかし当の士郎は何かしらの用意があるのか、姿勢を構えず誰かに告げる様に、ある言葉だけを発する。

 「殺すなよ?」
 「何を言って「まあ、借りが膨れ上がっとるからの・・・・・・善処はするわい」っ!???」

 バダンッ。

 この場の誰でもなく何所からか発せられた声の後に、士郎を拘束しようとした堕天使は呻き声一つも出せずに倒
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