Life12 聖書の子らの新たなる道 −締結、駒王協定−
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れる。
『!??』
「な!?」
この事態に士郎以外の一同も、上司であるアザゼルも驚いた。
何と堕天使が、士郎が何の動作もする事も無く倒れたのだから。
「呵々、そう驚く出ない。気絶させただけで殺しちゃおらんわい!士郎にはかなりに借りが有るのでな。こやつの慈悲に精々感謝するとよいぞ?」
また何所からともなく声が聞こえる。喋り方が少々老人くさいが。
「誰だ?何所に居る!?」
先程の堕天使に同意した天使がひどく狼狽する。
しかし、見えざる人物は天使の狼狽ぶりに嘆息する。
「儂の姿が見えんと言うのなら、士郎を拘束すると言う案はやめておいた方がよいぞ?それにお前さんの飼い主がこれ以上手荒な真似をするなと視線を送って居るぞい!」
「え?あっ!」
見えない人物の言う通り、ミカエルに視線を送ると冷たい視線が自分に突き刺さっていた事に気付く天使。
「控えなさい。この場に来たのは荒事を起こす為ではありませんよ」
「・・・・・・・・・し、失礼しました!」
「私にでは無く、藤村士郎君に謝罪しなさい」
ミカエルの言葉に速攻で頭を下げる天使。
「私からも謝らせて頂きます。すみません士郎君」
「正直・・・そうですね。謝って頂けるなら、此方もこれ以上は無かった事にしますよ。それと、ミカエル様直々に頭を下げさせてしまい、申し訳ありませんでした」
士郎の謙虚な態度に「いえ」と言う言葉で変えるミカエル。
「で?さっきから見えないお前さんの知り合いは何所の誰なんだ?」
「呵々、儂の情報を士郎から引っ張り出そうとは、部下がこんな醜態をさらしたと言うのに中々豪胆じゃわいの!しかし、儂を視認どころか感知できぬのならいないも同然に扱う事じゃのう?神の子を見張る者の総督よ。何、儂がこうして此処に居るのは士郎がこの事態を事前に予測して、護衛を頼まれただけじゃわい」
質問の答えと同時に事実を突き付けられたアザゼルは、黙るしかなくなった。
「つまり、あなたにつきましては無視しろと言う事ですか?」
ミカエルの問いに答えず、口を噤む事で肯定の意を表す、士郎の強力な知り合い。
「サーゼクス閣下。私はこの様な状況を見越した上で、閣下とは親密な関係を敢えて作らずにいたのですよ?」
士郎はこの状況を利用して、サーゼクスとの私的な話の答えで逃れようと画策した。
当のサーゼクスは士郎に、今日一番の真剣な眼差しを向ける。まるで探る様に。
「どうやら、ご理解して頂けたよ「嘘だね」!?」
サーゼクスが無言だったこともあり、安心しきり話を纏めようとしたところで、カウンターを放たれる士郎。
「な、何を根
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