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英雄は誰がために立つ
Life12 聖書の子らの新たなる道 −締結、駒王協定−
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 所在地不明のある屋敷にて、ヴァ―リと美猴がボロボロ状態で帰還して来た。
 それを近くで気づいた黒歌が寄って来た。

 「ヴァ―リ!?美猴は如何でもいいとして、アンタがそこまでボロボロにされてるなんて・・・!」
 「おい、黒歌!おれっちが如何でも「赤龍帝と遊んでこうなったのさ。まあ、半分以上は幻想殺しにだが、最後のも含めて」お、お前ら・・・!」

 まるでその空間には2人しかいないような対応を取られて、ふて腐れる美猴。

 「ップ――――幻想殺しって、どんな奴だったの?」
 「銀髪に浅黒い肌の俺と同い年くらいの奴だ」
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・?」

 ヴァ―リの口から幻想殺しの特徴を伝えると、黒歌は固まった。

 「黒歌?」
 「如何したんだ?黒「え、いやいや、別ににゃんでも無いわよ?」お「何でもなさそうには見えないが、言いたくないなら無理して聞かないが」・・・チクショウ」

 またしても言葉を被せられる美猴。

 「しょ、しょれにしても―――――ぷっっっっっもう無理・・・にゃ、我慢できニャいぃぃぃぃ・・・っ!ニャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――」

 ヴァ―リといじけている美猴に、交互に指をさしながら笑い続ける黒歌。

 「何がおかしいん「ヴァ―リと・・・・・・・・・べ・・美猴も顔が焦げてるし頭がアフロヘアーになって面白いニャーー」お前、俺ッちの名前を一瞬だけ忘れやがったな!」
 「ニャハハハハハ―――――!そんな事どうでもいいニャ!特にべ、美猴なんて、げほがほこほ・・・王冠じゃないけど頭がキング〇〇モンみたいににゃってるから、ちょ〜〜〜〜〜う!うけるにゃぁあああ!!」

 笑い続ける黒歌に、好きなだけ笑っていろとそっぽを向くヴァ―リと、怒鳴り声を上げながら抗議する美猴。
 笑い続けているために目頭に涙が溜め続けている黒歌は、あることを考えていた。

 (銀髪に浅黒い肌、それにヴァ―リと同い年位で駒王町周辺か・・・。でも単なる偶然にゃ、だって藤村士郎(ご主人様)は一般人にゃんだから)

 内心では複雑な心情でありながら、表面上は美猴を笑い続けていた。


 −Interlude−


 ――――同時刻。

 士郎はゼノヴィアと共に帰宅する為、帰途についていた。
 詳しい話や和平への最終確認と条約締結は後日と言う事に成ったため、帰らせてもらう事に成ったからだ。
 しかし士郎は三大勢力トップの面々に、それぞれ違う事情で尋ねたい事が有るようで、その場に招待された。尋ねたい事情と言うのも予想出来ていたため断りたかったが、そうもいかなかった。
 因みに、サーゼクスは笑顔のまま終始黒かった。

 閑話休題。

 そんな2人は並びながら
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