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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-3 ルグルー回廊へ
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が過ぎて行き、ザッザッという足音と鎧の金属音が微かに届き始めた。

キリトがひょいと首を伸ばし、集団が接近してくる方向を睨んだ。

「パパ? どうしたんですか?」

「あれは……何だ?」

「何?まだ見えないでしょ?」

「プレイヤーじゃない。モンスターか?赤い、ちっちゃいコウモリ……」

リーファが息を呑んだ気配がする。


洞窟の暗闇の中に、小さな赤いコウモリが飛翔し、こちらに近づいている。

「……くそっ」

リーファがそれを確認したらしく、小さな罵り声を上げて窪みから道の真ん中に転がり出た。


自動的に隠蔽魔法が解除され、俺はゆっくりと体を起こしてリーファの隣へ行く。キリトも戸惑ったように体を起こた。


「お、おい、どうしたんだよ」

「あれは、高位魔法のトレーシング・サーチャーよ!!潰さないと!!」


リーファが数分前に通ったマリンと全く同じ魔法で迎撃した。

コウモリは避けようしたがすでに遅く、パタっと音を立てて消滅した。

「街まで一気に走るよ!」

「え……また隠れるのは駄目なのか?」

「トレーサーを潰したのは敵にももうばれてる。この辺に来たら山ほどサーチャーを出すだろうから、とても隠れきれないよ。


それに……さっきのは火属性の使い魔なの」

「ということは…………サラマンダーか!」

そのやり取りの間にも、ガシャガシャと金属音が混じった足音が大きくなっていく。

リーファが一度チラリと振り返る。

どうやら、暗闇にちらりと赤い光が見えたようだ。

「急ぐよ!」
















Story13-3 END
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