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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-3 ルグルー回廊へ
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なんて20ワードくらいあるんだからね」

「うへぇ……俺もうピュアファイターでいいよ……」

「泣き言言わずにもう一度!」


ちなみに、ここまでの道程で他のプレイヤーと出会うことはなかった。


なぜなら、この洞窟は狩場としてはそれほど実りが良い方ではない。

飛行が身上のシルフはあまりここは通りたがらない傾向があるらしく、アルンを目指す場合は所要時間が増えてもシルフ領の北にあるケットシー領を経由して山脈を迂回する者が多い。


猫のような耳と尻尾を持つケットシーはモンスターや動物を飼いならすスキル《テイミング》が得意で、リーファの話しではテイムした騎乗動物を昔からシルフ領に提供してきた縁があるらしい。



歩くこと更に数分が経ち、いよいよ地底湖が間近に迫りつつあったその時だった。

ルルルという電話の呼び出し音に似たサウンドエフェクトが洞窟内に響き、リーファがハッと顔を上げてキリトに声をかけた。


「あ、メッセージ入った。

ごめん、ちょっと待って」

「どうぞ」


立ち止まり、体の前方の胸より少し低い位置に表示されたアイコンがあるであろう場所をリーファが指先で押した。

メッセージの送り主は恐らくレコンだろう。

内容は

『やっぱり思ったとおりだった!気をつけて、s』

だった。


書かれた内容を確認したのだろうリーファが

「なんだこりゃ」

と思わず呟いた。


リーファは最後の『s』の謎を考えているらしく、それが口をついて出ている。

「エス……さ……し……す……うーん」

「どうしたんだ?」

不思議そうな顔のキリトと、内容を説明しようとリーファが口を開いた時だった。

肩からユイがひょこっと顔を出す。

「パパ、接近する反応があります」

「モンスターか?」


キリトが背中の巨剣の柄に手を掛けたが、ユイはそれを否定する。

「いいえ、恐らくプレイヤーです。数は……多いです。12人」

「じゅうに……!?」


リーファの絶句する声が聞こえた。そして、すぐにキリトの方に向き直った。

「ちょっとヤな予感がするの。

隠れてやり過ごそう」

「しかし……どこに……」

長い一本道の途中で、幅は広いが身を隠せるような枝道の類はない。

戸惑ったように周囲を見回すキリト。

「ま、そこはオマカセよん」

リーファはキリトを手近な窪みに引っ張り込んだ。

体を密着させると、リーファが左手を上げてスペルを詠唱する。


すぐに緑色に輝く空気の渦が足許から巻き起こり、体を包み込んだ。

「あと2分ほどで視界に入ります」

ユイが声を囁いた。

緊迫した数秒
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