援軍到着
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……いい加減懲りろ!!」
ダークは目の前のプレイヤーに刀を突き刺して死亡させる。
次々と現れる敵に対し、ダークは戦力の半分を受け持っている形だから仕方無い。
遺跡参道まで来たダーク達を迎えたのは、第三軍のアメリカプレイヤー軍。
開戦から約数十分が過ぎているが、数が減りそうで減っていない。ダーク達側が圧倒的に不利な状況に追い込まれていた。
「くっ……擬似言霊『地面に這いつくばれ』!!」
ダークが言うと、相手しているプレイヤー軍が一斉に地面に潰される。
タツの固有能力「理不尽な重圧」を、リペレウト・ゼウスの神力を一部解放して模倣した『擬似言霊・重圧』。
最も、ダークはそれ以上の擬似化は出来なかった、と言うより出来ないのだ。タツの能力は、キャパシティを大きく奪う。ダークが前に奪い取ろうとした際はキャパシティオーバーで逆にタツに全ての神力を奪われてしまった。
その事も在り、緊急時以外は、擬似化能力を使うのを控えている。つまり、使ったのは他ならぬ緊急時だから、と言うことだ。
『バースト!フルスロットル!デッドヒート!!』
近くでは、ロードが雷撃付加状態のデッドヒートマッハを使用し、敵を殲滅している。
それでも、戦線が押されているのに変わりは無かった。
「ジョー!!壁は!?」
「このまま行くと不味いでさぁ!!」
ジョーが叫び返し、そこにユージオが斬り掛かる。
「ダーク!僕も手伝うよ!!」
「済まん!正直猫の手も借りたい状態だ!!」
ダークは言うと、ユージオが頷いて、青薔薇の剣を振るう。これで左サイドの補強は済んだが、それでも押されぎみには変わりない。ただ、唯一の救いは遠隔攻撃手が居ないことだった。
(……遠隔攻撃手が居ないと言うのは喜ばしい事だと思うべきか否か)
ダークは考えながら敵を切り裂いていく。
そもそも、ダークが本気を出せば、ダークネスウイング状態でも軽く一軍隊を壊滅させることは可能だ。が、それをしないのには訳が在る。
(……こんなときに、タツとかミヤビらへんの神が来ればなぁ……っ!)
ダークネスウイングの神力は無限。即ち、本気を出すと、下手を打つと世界ごと壊滅してしまう恐れが在る。その為、器か、それを打ち消せる能力を持つ神が必要なのだ。前者はミヤビ、後者は当然、タツしか居ない。
それが、ダークの判断を鈍らせていた。
「マスター!!重槍兵来た!!」
「何っ!?」
見ると、確かに巨大な盾と長い槍が見える。
「……突撃させるか!!『てめぇら武器を捨てろ』!!」
擬似言霊を発動させると、プレイヤー達が一斉に武装を放棄した。放棄したプレイヤー達は何が起こったか分からず、そのまま殺されていく。
「ふぅ……」
既に二度も擬似言霊を使ったせいか、ダークの汗が凄い。それもその筈、元々自分の固有能力では無いし、何より
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ