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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
最終話 平凡な日常を望む転生者
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「………そやね。現時点の色々な情報を教えてあげようかなって病院に行くギンガと一緒に来たんや。その途中フェリアちゃんとノーヴェと会ったんやけど。………でも零治君にはあまり嬉しくない報告かもしれへんで?」
「構わないさ」
この言い回しからもはやて達は既に俺の隠してきた事の殆どがバレてしまったと思われる。………まあこうなってしまっては仕方がないと思っていたので取り敢えず話を聞いてみることにした。
「先ず先に六課と七課についてやけど、結果がどうあれ六課は来年の春までで終了となったんや………」
「まあそうだろうな」
現在の機動六課は原作と比べても異常過ぎる戦力があった。それをそのまま運用するのは難しいだろう。
「ただでさえ人手不足の状態で機動六課に優秀な魔導師やそれを支えるロングアーチの職員を集中出来へんって言われたんよ………」
「機動六課のメンバーで管理局を覆す事だって出来るほどだからな」
「確かにやろうと思えば出来るやろな………」
そう言って苦笑いするはやて。
恐らくはやての頭の中には天変地異を起こしながらミッドチルダを制圧してる構図でも浮かんでいるのだろう。
そしてその様子を満足気に見るはやて………
「………ボスキャラも中々様になってそうだな」
「何か言った?」
「いいや、何も」
思わず零れた言葉を誤魔化し、再び話は戻る。
「機動六課のメンバーに関しては桐谷君にも聞いての通りや。皆、頑張って仕事に取り組んでいるで。………1人を除いて」
「1人?」
「………エローシュのアホや」
そう言って額に青筋を浮かばせながら怒りを堪えて話し始める。
「確かにゆりかごのエンジェルソングを耐えるのに1人奮闘していたのは私も近くで見ていたし、エローシュが居なかったら私達は敗北していたと思う。せやけど!!忙しいのに無理矢理時間を作ってライトニングの子供達に3日間のまとまった休みを作ったんよ!!それなのにエローシュの奴、皆が目を離した隙に居なくなって、それから今日まで音沙汰無し。………ほんまどこ行ったんや!!!!」
そこまでいくとサボりと言うより、何かの事件に巻き込まれたのではないかと思えるのだが、そう思われない辺りが日頃の行いの悪さなのだろう。
「本当に誰も行先を知らないのか?」
「みんな分からないんやって。………ただ、戦いが終わったら一か月は働かないって真白に宣言しとったからきっと雲隠れしとるんや!!」
「流石にエローシュでもそこまで………」
………駄目だ、あいつならやりかねん。
「とにかく、エローシュを見たらすぐに近くの六課メンバーに連絡してな!!」
「あ、ああ………」
あまりの勢いにかなり頭に来ているのが分かる。
(次に会う時、死んでなきゃ良いがな…
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