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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
最終話 平凡な日常を望む転生者
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くれるキャロ。
(ああ、癒される………)
「レイ起きたのですね」
キャロと優理が部屋に来てから数分、星、ライ、夜美とフェリアとノーヴェがやって来た。
「悪いな、心配を掛けて………」
「本当だよ、レイのバカ!」
「中々の壮絶な戦いだったそうじゃないか、我等の元へ帰るのを諦めるほどの激戦だったのだろう?」
「………誰がその話を?」
「考えてみたらどうです?」
星に冷たくそう言われ考えてみる。
あの場に居たのは桐谷とバルトマンだけ。………いや、
「アギトとホムラか………いや、アギトは途中から桐谷の応急処置をお願いしてたからホムラだな」
「正解です」
そう淡々と答える星。
いつもに増して雰囲気が恐ろしい。
「………済まなかった。だけどあの時はあれしか思いつかなかったんだ。自分を犠牲にしてでも大事な人を守りたかったんだ………」
「レイの悪い癖だな。いつも勝手に自分自身で解決しようとする」
「だが、あれしか方法は無かった。結局エリスとレミエルを犠牲にして俺は助かったわけだが………本当だったら皆一緒に帰って来たかったんだがな………」
しかしあの時の状態ではそれは不可能に近かった。
それを見て分かったからこそ、エリスも行動に移ったのだろう。
「………責めるのはそこまでにしとけ。最後の零治の判断はあの状況下では仕方がなかったんだ。それは俺もホムラもアギトも散々説明しただろ?」
そんな俺に対して桐谷が助け船を出してくれた。
「それはそうだけど………」
「だがレイにはキツく言っておかなければまた同じことを繰り返すかもしれん」
「それは無いよ夜美」
「何でそう言い切れるんですか?」
夜美よりも早く星が聞いてきた。
「今回の戦いは最初から不利な状態だった。ホムラに操られていた時に神速の過剰使用とその戦闘による負担で、いつもの2割以下の状態で戦わなくちゃいけなかった。桐谷もバルトマンも重傷で、俺も思う様に身体が動かず、手も足も出なくて………もう身を挺してクレインを倒さなくちゃいけないと覚悟までした。だけどそれでも敵わなくて本当に駄目だと思ったときエリスが言ったんだ、『誰かを守るのに自分を犠牲にするやり方じゃ結局誰も救われない、自分を大事に出来ない人が他者を守る事なんて出来るわけない』ってね」
これこそが、俺の欠けていた部分だったのだ。自己犠牲だけじゃない、1人で抱え込む事だって、自分を犠牲にして守ろうとしていただけだった。
その事を分かっていたつもりで全く分かっていなかったのだ。
「エリスが………」
「俺はもう間違えたりしない。自分を大事に出来なきゃ大事な人達を守れないって確信したから」
そう、決して間違えない。エリスが教えてくれて、そして未来への道を
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