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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
最終話 平凡な日常を望む転生者
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「何にせよ、私達は私達の出来る事をするわよ」


























「準備は良いか零治?」
「ああ、大丈夫だ」

桐谷の声に答え立ち上がる。こうやって表舞台で戦うのはあのゆりかご事件後初めてになる。

「連携は………」
「俺達に気を遣わなくて良い、大丈夫、これもアーベントには劣るけど、充分戦える」

リーネの質問に自信満々に答えた。そしてスカさ………ジェイルさんに貰った新たなデバイスを見つめる。

「それよりも悪いな桐谷、俺のわがままに付き合わせて」
「いいや、構わん。どちらにしても小隊の指揮はボウカーに任せようと思っていたからな。………だが、そんなに深刻なのかエリオは?」
「………ああ、今のアイツじゃ自分自身で気が付けない。だから誰かが無理矢理気づかせるしかない」
「確かに目覚ましい成長を遂げたからな………」
「だからエローシュも心配だったんだろう。アイツの思いつきには本当に驚く事ばかりだ」

今回の零治の参戦はレジアスに依頼された時には断るつもりだった。まだ試作段階で、ギリギリの時間帯で戦闘をしなくてはならなかったのと、一応病み上がりでやっと本来のカンを取り戻した時に、バリアアーマーでの戦闘は悪影響を及ぼすと思ったからだ。

しかしその後にエローシュにお願いされ、零治は参加する事に決めたのだ。

「後は俺達が負けなければ問題無し。桐谷油断するなよ?」
「お前が言うな!!」

互いに拳を当てあい、会場へと赴く。




ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!




まるでスポーツの祭典の様な観客からの歓声が俺達を出迎えてくれた。

(眩しい………)

そんな事より俺は会場に出た際に照り付けた日差しに反応し、空を見上げた。

(綺麗だ………)

本日は晴天で澄み切った青空が俺達を迎えてくれる。

(エリス………世界はまだまだ色々な問題だらけで、平凡な日常は程遠いよ………)

自分自身の事、エリオの事、クレインの事、大悟に聞かされた聖王教会の真実、そしてゆりかご事件の裏で起きていた事件、俺の周りだけでなく世界ではまだまだ俺の知らない所でも様々な事が起きている。

(それでも俺は星達家族と共に過ごす平凡な日常を目指して、これからもこの世界で生きて行くよ………)

これから先も何か大きな事件があるかもしれない。それでも俺は負けるつもりは無い。

「さあて、行くか桐谷」
「ああ」

観客席に座る星、ライ、夜美、優理、アギトの顔を見て呟く。
5人とも笑顔で手を振ってくれた。

「ふっ………」
「何だ突然?」
「いや、何でも無い」

思わず笑みが零れたがごまか
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