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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
最終話 平凡な日常を望む転生者
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「おい、八神部隊長、ワシの事は部隊長を付けろ」
「そんな事はどうでもええ!!零治君の事はどうなってんや!!」
「お前は上司に向かってその口はなんだ!!」
「今は同じ部隊長や!!」
「は、はやてちゃん………」
「あ、主、抑えて………」
「部隊長も………」
「「うるさい!!」」
外野の静止の声を振り切り、口喧嘩を始める2人。
2人の怒りは試合が始まるまで収まらなかった………
「聞いてねえよ!?」
さっきまで「あっちは5人、こっちは8人。桐谷さんさえ抑えれば余裕余裕〜」などと調子に乗っていたエローシュだが、放送を聞いて、顔を真っ青にし、大声を上げた。
「キャロ知ってた?」
「知らなかった………」
キャロは驚いた顔で固まっていたので知らなかったことに嘘はないだろう。
「良い機会だ、どれだけレイ兄に通用するか試してやる」
「………おいエリオ、お前分かってんだろうな?」
「何がだいエローシュ?」
「何がって………昨日あれだけ言ったよな?戦闘の指揮を執るのは俺とティアナさんだ。今までみたいな勝手な行動されちゃ勝てるものも勝てなくなるんだぞ?」
「………分かってる。だけど僕が桐谷さんとレイ兄を倒す」
「お前………!!」
エローシュは怒りの形相でエリオの胸ぐらを掴んだ。
「離せよエローシュ」
「お前何1人で戦おうとしているんだ!!俺達はチームなんだぞ!?」
「だから足止めにもクロスレンジで戦える僕が桐谷さん達と戦うのが妥当なんじゃないか」
「そんなの戦況次第でいくらでも変わる!!お前の勝手な行動がチームのみんなを危険に晒すんだぞ!!」
「そうはならないよ。僕がみんなを守るから………」
「!!てめええ!!!」
「伸也君!!」
エリオを殴りそうになったエローシュを真白が止める。
「喧嘩はそこまで。もう試合が始まるわよ」
ティアナにそう言われ、エローシュもそれ以上何も言わなかった。
(………ティア、ライトニング大丈夫かな?)
(昨日の時点でエローシュがエリオに付いて何かするみたいだなら気にしなくて良いわ。それよりも私達も目の前の事に集中しましょう)
(えっ、でも何かするって………ここで負けたらはやてさんに何言われるか………)
(エローシュは既に勝ち負けを気にしてなんていないわ。それ以上にエリオをどうにかしようと思ってるみたいね。………だから今回は私達だけで何とかするしかないわ)
(………形式上はこっちが有利でも実際はかなり不利ってわけか………)
移動しながら念話で会話するティアナとスバル。
後ろではギンガと今回スターズと共に戦うキャロが険悪な雰囲気が漂うライトニングを心配そうに見ていた。
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