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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
最終話 平凡な日常を望む転生者
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……」
「エリスには………もう会えないんですか?」
「すまんがもう既に新たな命へと転生が始まっておる。会うことは出来ん」
「なら伝えてもらえませんか………?『俺はお前に幸せを貰った。だから今度はお前が幸せになってくれ』って………」
「分かった………」

神様はそう言ってしっかりと頷いてくれた。

「………さて、伝えたい事も伝えられた。これで終わりじゃ」
「そうか………ありがとうございました。結局最後まで面倒を掛けて………」
「なあに、好きでやっていた事じゃ。気にしなくて良い。それよりももう目覚める時間じゃ、達者に生きろ」
「はい………!!」

そう言って深々と頭を下げた。












「………あれ?」

気がつけば目の前には高く白い天井があった。

「俺は………」
「やっと目が覚めたか?」
「桐谷………?」

声がした方を向こうと身体を起こそうとするが………

「………あれ?」
「無理して身体を動かそうとするな。入院している中で一番、お前が酷いんだから。目覚めたのだって事件が終わって1週間経った今だしな」
「えっと………こうすれば………んぐぐ!!」

何とか首だけを動かし、左を見た。そこには身体を起こして本を読んでいる桐谷が居た。

「どうなったんだ俺達………?」
「そうだな………それじゃあ順を追って説明してやる」

そう言って桐谷は話しだした………











桐谷の話はこうだ。
ゆりかごを攻撃し、破壊した大悟。タイミング的には脱出に間に合わなかったバルトマンや桐谷だったが、一時、力とゆりかごでぶつかり合い、拮抗した事で幸いにも逃げ出す事が出来た。

「そしてその後、ゆりかごは大悟の手によって爆散。………って言葉がおかしいと思うかもしれないけど本当に爆散したんだ。俺も初めは信じられなかったよ」

と苦笑いしながら呟く桐谷。とにかくそう言う事でゆりかご攻略戦は終わったらしい。

「それでその後の処理だが………クレインは取り敢えず拘束されて収容所へ送られた。聞く話では尋問にもちゃんと受け答えし、反抗するような態度はとっていないらしい。ただ、何かショックを受けたのか、少々上の空みたいな状態みたいだけどな」
「そうか………」

恐らくこう言う事態になるとは思ってもいなかったのだろう。クレインの出した選択ではこうはならなかったからだ。

(これもエリスのお蔭か………)

「それでイクトに関してだが………」
「イクト?………ってあのお付きのクレインの戦闘機人か?」
「ああ。何でもバルトさんが説得して協力してもらったらしい。一応その事を含めて、監視付きだがある程度の自由を得る事が出来た」
「そうか………
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