雷撃皇牙
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「全く、可愛い奴だ!」
ダークは笑った。途端、弓を構えてリアルワールドプレイヤーに向ける。
「神嵐・天禍月地!!」
矢から手を離すと、一際鋭い閃光と共に、嵐が巻き起こった。
そして、無数のレーザーと共に、彼らを殲滅していく。
「殺戮ですね、完全」
ダークは卓越した口調で言うと、ブーメランモードに切り替えて、残る馬鹿を首チョンパで葬った。
「……うえ、感触がキモい……」
ダークはブーメランモードを戻し、血を払うように振る。なら、斬らなきゃ良いのに。
そして、そのレーザーを放ったプレイヤーは、ゆっくりと、アスナの元へ舞い降りて行った。
「……ああ、やっぱりシノンか」
弓の名手と言えばシノンしか居ない。既に確信していたのだろう。
「んじゃまぁ……突撃開始と行こうぜ!!あ、レンリは来んなよ」
レンリに言うと、ダークは翼を出して飛翔し、ロードは雷撃を帯びて駆ける。
「ロード!!」
「任せて!!『ラスタードカノン』!!」
ロードが言うと、銃口を向けて、引き金を引く。
途端、それらは雷電を帯びて放たれ、数秒後、レーザーと化して追尾、貫いていく。
「ナミング・インパクトォオオオオオッ!!」
ダークは先頭に居るプレイヤーに対し、ナミング・インパクトを放つ。本来の仕様とは異なる攻撃方法だが、それでもそのプレイヤーから雷撃が飛び散り、幾つものプレイヤー達を拘束する。
「黒雷牙竜撃!!」
そこに、分割した狼竜弓を振り回して、竜の牙を放つ。
ダークは地面に降りると、一点目掛け走る。
片手剣剣技「ヴォーパル・ブレイク・ランサー」。
次々とプレイヤー達を刺し殺していき、そこにロードの雷撃は走る。
最早殲滅戦になっていた。
†††
数分後、シノンの後を追うように移動する部隊の馬車に乗った騎士らとアスナを見たダークは呆れてその場に座った。理由は単純明快、シノンがアスナの指示でベルクーリを助けに行ったからだ。
「……アスナ、何か言うことは」
「ごめんなさい……」
しゅんとしたアスナに、ダークは呆れて更に言おうとすると。
『そこまでにしておきなよ、ダーク』
聞き慣れた声の聞き覚えのない静止の言葉が響いた。
後ろを向くと、ロードがそこに立っていた。
だが、ロードの様子が可笑しい。
白のローブは翡翠色に変わっており、赤色の髪は蒼っぽい翡翠に、眼は蒼に変わっていた。
『聞く限り、アスナはベルクーリの旦那を助けるためにシノンに頼んだんじゃ無いか?ダークも貴重な戦力だ、離れるわけには行かないだろ?』
ロードの声を聞いた一同が、シーンと
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