暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0936話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 目が覚めると、視界に入ってきたのは眩しい日の光。
 いつも感じている重さや滑らかさ、柔らかさがないのを不思議に思い、ベッドの上で手を伸ばすが……そこには何もない。いや、寧ろ狭い?
 そこまで考え、急速に眠気が覚めていく。
 起き上がった状態で周囲を見回すと、俺がいつも使っている物に比べてかなり小さいベッドの上に眠っているのに気が付く。 
 まぁ、1人で寝る分には全く困らない程度の広さであり、当然の如くベッドで眠っていたのは俺のみだったんだが。
 ……ああ、そうだった。昨日は結局フォルマル伯爵家の屋敷に泊まったんだったな。
 本来であれば、ピニャがアルヌスの丘に……そしてホワイトスターに向かうというのが決まった時点で影のゲートでも使えば手っ取り早かったのだが、何を思ったのかエザリアからサラマンダーに乗せてこいという注文が入った。
 一応サラマンダーは移動用という事で、俺以外にももう1人や2人乗れるくらいの余裕はある。何しろEX-ギアシステムとかを外しているおかげで、かなりスペースが空いているのだから。
 まぁ、エザリアの事だから何か考えがあるんだろうと判断し、なら早速と思いきや既に夕方だったので、イタリカに泊まって翌日に来いということに。
 正直、本当に何を考えているのかは分からなかったが、特にこれといって急ぐべき用件はない。敢えて上げるとすれば昨夜のレモン達との夜の営みがなくなることだが、それに関してはエザリアが説得するという事で、残念ながら俺も諦めざるを得なかった。
 で、食事を済ませてさっさと寝室に戻ってきてからは、眠くなるまで空間倉庫の中から取りだした雑誌を読んで……その結果が今という訳だ。
 俺にとっては毎朝レモン達と共に目覚めるのが普通になっていただけに、どうも俺1人だけで目を覚ますというのはちょっと違和感があった。
 そんな風に考えつつ周囲を見回していると、不意にこちらに近づいてくる気配を感じ取る。
 殺気の類は感じられないし、まさか敵の類ではないだろうと判断しつつ近づいてくるのを待っていると……やがて扉がノックされ、声が聞こえてきた。

「起きていらっしますかニャ、アクセル様。既に朝食の用意が出来ており、ピニャ殿下がお待ちになっておりますがどうしますかニャ?」

 ん? この声は確かイタリカでの戦いの時に会った猫の獣人族か?

「分かった、すぐに用意を済ませるから待っていてくれ」
「分かりましたニャ。ところで、お着替えの手伝いは必要でしょうかニャ?」
「着替え?」

 そう尋ね、すぐに思い出す。そうか、ここはファンタジー世界だし、何よりもここは貴族の屋敷だ。つまり、メイドに着替えの手伝いをさせるのはそれ程おかしな事ではないのだろう。
 だが、さすがにそれは遠慮したい。慣れない事はするもんじゃない
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ