暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0936話
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間、機体がフワリを浮き上がる。

「うっ、うわぁっ!」
「ピニャ様! 危ないですので私に掴まって下さい!」

 背後から聞こえてくる声を無視しつつ、そのままサラマンダーをテスラ・ドライブによって上空まで到着すると、そのままスラスター吹かして前へと進み始めた。

「ほら、そこから外を見てみろ。この世界の人間では竜騎兵くらいしか見る事が出来ない景色があるぞ」

 サラマンダーの操縦をしつつ、背後にいる2人へとそう告げる。
 その言葉に、ゆっくりとだが2人がキャノピーの方へと近づいていくのが分かった。
 キャノピーは現在透明度を最大にしてある。勿論宇宙での戦闘とかであればCG処理とかをする必要があるんだろうが、この門世界の空を飛んでるだけだし、今はそんなのは必要無い。

「これは……」
「ピニャ様、この光景は……」

 唖然とした声を聞きつつ、更にサービスとばかりに高度を上げていく。
 ワイバーンでも到達出来ない高度。具体的に言えば帝都上空ではメギロートが常に待機しながら情報を集めている高度まで上昇すると、歓声は更に高まる。
 ここまで喜ばれると、少し嬉しいな。
 ただ、この機体がサラマンダーである以上はアルヌスの丘とイタリカまでの距離はほんの僅かな距離でしかない。
 実際、視界の先には既にアルヌスの丘の基地が見えている。

「見えてきたぞ、あそこがアルヌスの丘だ」
「……あれが、アルヌスの丘?」
「そんな、以前に聞いた話とはまったく違う……」

 ファンタジー世界の要塞や基地しか知らないピニャやボーゼスにとって、シャドウミラーが作り上げた基地を見てそんな感想を抱くのは、至極当然だった。
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