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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十六話 新たな相棒 ★
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力で紡がれるのではなく、小さく収納されていたものが広がり士郎を纏う。
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士郎が元いた世界でもしていた馴染みのある格好と同じであった。
その初めて騎士甲冑を身に着けたようには見えない、自然な姿に大人達はわずかに驚き、子供達は士郎の姿に見惚れていた。
士郎は瞳を閉じ、静かに手を握ったりを繰り返し、瞳を開け右手を差し出すと、シュミーデアイゼンはその手に静かに降り立つ。
「どう? 違和感やリンカーコアに異常とかないかしら?」
「ああ、リンカーコアも魔術回路も身体も大丈夫だ。
シュミーデアイゼンはどうだ?
何か問題はないか?」
「Kein problem(問題ありません)」
士郎とシュミーデアイゼンの言葉に頷きながら、プレシアはマリーに視線を向けるが、計器のほうにも特に問題ないようでマリーが笑顔で頷く。
「プレシア、フォルムは?」
「待機と三フォルムはテスト済み。
全テストが済んだら予定通り最後のフォルム開放よ」
「この場で軽く流しても大丈夫か?」
「素振りと感触を確かめる程度なら問題ないわ。
武器の機能としてもあるアームドデバイスだものバランスとかおかしなところがあったら修正も必要でしょうし。
だけどまだ慣らしの状態だから双剣フォルムのみで、本格的な魔法の使用やカートリッジの使用はNGよ」
プレシアの言葉に頷き、士郎は手に持つ相棒を掲げる。
「シュミーデ、フォルムアイン」
「Jawohl, Zwei schwert form」
シュミーデアイゼンは士郎の言葉に従い、本来の基本形態である双剣へと姿を変え、士郎の両手に納まる。
その姿はここにいるほぼ全ての者達の記憶にある姿とよく似ていた。
「フェイトちゃん、アレって」
「うん、白と黒じゃないけど、士郎が闇の書の闇と戦っていた時に使っていた双剣とほとんど同じ」
なのはとフェイトの言うとおり、士郎が両の手で持つ剣は士郎の愛剣ともいえる干将・莫耶とよく似ていた。
違いとしては共に白銀の剣であり、対極図がある箇所はカード状態でもあった真紅の宝石が輝いている。
後はカートリッジシステムが故に本来の鍔がある箇所辺りが機械に覆われてより無骨になっているといったところか。
士郎はプレシア達に背を向けると同時に空中浮遊の的が出現する。
テスト用の部屋とはいえ、デバイスの動作確認が出来るように十分なスペースは用意されている。
士郎は静かにシュミーデアイゼンを構え、一気に踏み込む。
地上での疾走で届く的を一つ、二つと破壊していく。
十個ほど破壊した後、納得したように頷き、地上での疾走では届かない的に視線を向ける。
士郎の飛行適性を知ってい
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