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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十六話 新たな相棒 ★
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、すべて準備完了です」
まさかこんなことになっているとは思っておらず士郎とリインフォースは顔を見合わせ、わずかに肩を落とすが諦めてテスト用の部屋に入る。
「それじゃあ、リインフォースからね」
「心得た」
リインフォースが頷き部屋の中央に移動し、左手を差し出すと同時に現れる真紅の表紙に剣十字の紋章が描かれた一冊の魔導書。
「緋天の書、私の甲冑を」
「Jawohl.」
リインフォースが宿る新たな魔導書、緋天の書の応答と共にリインフォースの足元に紫のベルカ式魔方陣が浮かび、騎士甲冑が展開された。
騎士甲冑のデザインは夜天の書の時と変わらず、インナーと上下分かれた外套だが、その外套の色は夜天の書の時と異なり、鮮やかな赤色であった。
そして、その背中には夜天の書から引き継いだ漆黒の四枚の翼があった。
<i465|1315>
その姿にはやてとシグナム達はどこか懐かしそうに、なのは達は黒のインナーに赤い外套という姿に見惚れていた。
「どう? 違和感や不具合とか大丈夫?」
「ああ、問題ない。
懐かしい気がするほどにしっくりときている」
「それならよかった。
じゃあ、次は士郎君だね」
マリーの言葉に騎士甲冑を解除し、なのは達の傍に戻る。
そして入れ替わるようにプレシアから士郎はデバイスを受け取り、部屋の中央に立つ。
「じゃあ、士郎はマスター認証からよ」
「ああ、始める」
その言葉と共に士郎はリンカーコアを起動する。
それと同時に士郎の足元に浮かぶベルカ式魔方陣。
その色は鮮血のようにどこか暗さを秘めた紅であった。
士郎は穏やかに手に持つカードを見つめる。
「マスター認証開始」
漆黒のカードの中央にある真紅の宝石が輝き、士郎の手を離れ浮かぶ。
「マスター認証―――衛宮士郎。
術式―――
古代
(
エンシェント
)
ベルカ
個体正式名称―――
Schmiedeeisen
(
シュミーデアイゼン
)
」
錬鉄、Schmiedeeisen
デバイスを作成すると決め、士郎自身が己の魔法適性を理解した時から考えていた銘であった。
錬鉄の魔術師。
士郎が元の世界で呼ばれた二つ名の一つである。
世界を渡り、リンカーコアという新たな魔導技術の適性ですら魔術と酷似していた。
だからこそ、ソレに特化した己の半身にして相棒にもっとも相応しい銘として錬鉄を与える。
「シュミーデアイゼン、騎士甲冑展開」
「Jawohl, Mein Lade」
士郎の命に静かに、だが力強い女性の声が答えると共に士郎の騎士甲冑は展開された。
黒の軽甲冑に装甲に覆われた靴。
そして、最後に現れた真紅の外套は魔
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