暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第18話 「フローリアン姉妹」
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れ。別に君やアリシアと結婚したりする話なんて出てないから。
そもそも、プレシアさんに娘さんをくださいとか言えないからね。今でさえ何だかマークされてるんだから。というか、リンディさん達だっているんだからクロノとエイミィあたりがやっていく可能性が1番高いんじゃないかな。
「後半部分に言いたいことはあるが、よく聞け。我とショウがい、許婚という関係にあったことは一度としてない。我らの親が知り合いだった故に、酒の席でそのような話が冗談で出ただけだ!」
「冗談? 割と本気だったんじゃないの?」
「そのようなことは……」
「本気であれ冗談であれ、許婚の話はなかったことになっている。それが事実だ」
ディアーチェが怯んでしまったので代わりに答えたが、話の内容が内容だけにアリシア達は納得してくれていないようだ。
「信じてない目をしてるな。その話をしていたのは俺達の父さんで大分酔ってたと聞いてるし、前に俺がはっきり許婚の件については断ってる。俺もディアーチェも自分の相手は自分で決めるってな……ディアーチェには確認してなかったけど」
「いや……我も同じ考えだ。それにすでに終わった話なのだから、今更あれこれ言っても仕方がなかろう」
「ありがとな」
「ふん、別に礼を言われるようなことではないわ」
昔からだけど本当に素直じゃないよな。まあこういうところもこいつの可愛いところだし、これぞディアーチェって感じなんだけど。
これで一段落……かと思いきや、まだまだ小学生組は納得してないみたいだな。どうしたものか……
「……あ、桃子さんに聞いてみればいい」
「え、桃子さんって……私のお母さんですか?」
「ああ。俺の母さんもパティシエしてて、確か君のお母さんとは昔からの知り合いだったはずだ。最近はあれだけど前は年に何度かは訪ねてたはずだし、この話についても知ってると思うけど」
必要以上のことを話されてしまう可能性もあるが、まあ桃子さんは常識人だしさじ加減はきちんとしてくれるだろう。
「……というか、今日はこんな話をしに来たわけじゃないだろ。いい加減に話を進めないか?」
「あ、はい、それもそうですね。では、奥のほうへと向かいましょう!」
「あ、私は着替えてくるから先に行っといてねん」
「わ、私も着替えてきますので皆さん後ほど! チヴィットは受付で預けちゃってください!」
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