暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第18話 「フローリアン姉妹」
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シュテルやレヴィ、フローリアン姉妹と癖の強い人間が多いのにここが無事に回っているのは彼女達の頑張りがあってこそだろう。

「そうなんです! ですからみなさん、ぜひ遊んでいきませんか!」
「いいんですか?」
「もちろん、熱烈歓迎です!」

 アミタさん、今日も熱いですな……さすがは学校で風紀お姉ちゃん《あみたん》の名称で慕われているだけのことはある。ちなみにこの手の情報を教えてくれるのはキリエだ。
 別に俺は聞きたいと思っていないのだが、何かあればすぐに教えてくれる。はたから見れば、アミタをからかうための下準備なのだろうが、キリエはなんだかんだでアミタのことが好きな子だ。アミタと接するためにそういうことをしているのだろう。

「あらん、ショウ君そんなにお姉さんのこと見つめちゃって。もしかしてお姉さんの魅力に気づいちゃったのかしらん?」
「何言ってるんだよ。キリエの良いところは前からそれなりに知ってる」
「え、あっ……その返しは考えてなかったわ」

 キリエは言い淀んだあと、こちらに背中を向けた。おそらく俺の返答を予想していなかったため、照れているのだろう。今までに散々玩具にされたことがあるだけに、俺もどのように返せば効果的か理解しているのだ。まああまりやると誤解を招きかねないので、いつもはできないだろうが……

「そこは何をイチャついておるのだ」

 ……うわぁ、何か王さま怒ってるよ。付き合いが長いだけに声だけで、見なくても表情が分かってしまう。ここ最近やたらと睨まれたりしている気がするけど……。
 まさかディアーチェは俺のことを……そんなわけないよな。あいつが怒ってるのって、アリシアとかはやてとかシュテルとか、男女の距離感を意図的に無視して接してくる連中と関わってるときだけだし。今のも集団の和を乱してるから言っただけだろうからな。

「あらん、王さまやきもちかしら♪」
「や、やきもちなぞ焼いておらぬわ!」
「あらそう。でも〜、ディアーチェとショウ君って少し前まで許婚じゃなかったかしらん」

 ……キリエ、仕返しとばかりに何て話題を持ち出すんだ。俺やディアーチェだけでなく、恋愛に興味津々な小学生達の表情も変わってるじゃないか。せっかく落ち着いたのにまた騒がしくなるぞ。

「えぇ、ちょっとそんなの聞いてないよ。いったいどういうことなの!」
「ちびひよこ、落ち着かぬか!」
「落ち着けるわけないでしょ。そりゃ前から何だか距離感近いなぁっとか思ってたけどさ。ショウは将来うちのお店を担っていく大切な人なんだからね!」

 アリシア、落ち着けないのは分かるが、最後のはいくらなんでもおかしいだろ。勝手に人の将来を決めないでほしいんだが。
 それとフェイト、今のはアリシアが勝手に言ってるだけだから鵜呑みにしないでく
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