第二百十四話
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第二百十四話 その場所に行くと
一行は梨花を先頭にして路上ライブの場所に行った。するとそこにはもうある程度の人だかりが出来ていてだった。
さらにだ、そこには。
「あっ、先生」
「今日子先生も」
今田先生と今日子先生もいた、二人共ラフで露出の少ない貴婦人の様な服装をしてその場にそれぞれいる。
その先生達がだ、クラウンの面々に言って来た。
「皆の音楽が聴きたくて」
「それで来たの」
「そうだったんですか」
華奈子が先生の言葉に応えた。
「それでおられるんですね」
「そうなの、それとね」
「変な人が来た時は」
所謂変質者達がだ。
「先生達がいるから」
「安心してね」
つまり保護者役も兼ねているというのだ。
「それじゃあね」
「ライブはじめて」
「わかりました、それじゃあ」
「今から」
七人は先生達の言葉に頷いた、そうしてだった。
それぞれの楽器を設置して演奏出来る状態にしてだった、早速。
ウォーミングアップの様に練習をしてみた、楽器の調子も確かめた。
それが出来てからだ、梨花はメンバーに言った。
「皆の楽器全部調子いいから」
「それじゃあね」
「このまますぐにね」
それこそとだ、梨花は華奈子に答えた。
「演奏出来るわ」
「じゃあ今からね」
「演奏しましょう」
勿論歌もだ、こう話してだった。
七人は数曲演奏した、それが終わるとだ。
観衆は拍手してだ、こう七人に言った。
「アンコールアンコール!」
「もう一曲!」
「わかりました」
リーダーの梨花が応えてだ、そうしてだった。
梨花はメンバーにだ、こう告げた。
「じゃあ新曲でね」
「うん、終わろうね」
華奈子が応えた、そうして華奈子は美奈子とデュエットでその新曲を歌った。それが終わってからだった。
七人は観衆に礼儀正しく一礼した、それと共に拍手で迎えられた。
その拍手が終わってからだ、先生達は七人に笑顔でこう言った。
「皆さんよく出来ました」
「はい」
七人は先生達の合格の言葉に笑顔で応えた。そうして後はそれぞれの楽器を収めて最後まで奇麗に終えた。
第二百十四話 完
2015・2・20
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