第二百二話 関東入りその四
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せて言った。
「その手掛かりを掴もうにも」
「何処に行ったのか、その生い立ちもです」
「わからぬか」
「まるで闇の中にいた様な」
「闇か」
「左様です」
そうしたものだというのだ。
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