第二百二話 関東入りその三
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。
「その様な者がおるとは」
「考えられませぬな」
「とてもな」
そうだとだ、氏康も答える。
「人の寿命は五十、それがな」
「百二十ですからな」
「それだけで怪しいがな」
「その生まれもよくわかりませぬ」
「武蔵におったことはわかっておるがな」
「それ以外は」
どうにもと言う幻庵だった。
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