第十一章
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「本当にそうした話になりそうですね」
「おいおい、そう言ったらな」
「実際にですか」
「言ったことは現実になるんだよ」
輪島はその口を少し尖らせて奈良に言った。
「だからな」
「滅多なことはですね」
「そうだ、言うな」
そのことはというのだ。
「さもないと本当になるからな」
「わかりました、それじゃあ」
こうした話をしたところでだ、操真の携帯が鳴った。それは。
「呉島光実からだ」
「ああ、彼も元気か」
輪島は操真が携帯を出したところで言った。
「それでメールでは何と言っている?」
「本人が出ています」
メールではなく、というのだ。
「今から」
「出るんだな」
「そうします」
こうしてだ、操真は携帯に出た。そして光実と話した。
「操真晴人さんですね」
「そうだ、久し振りだな」
「はい、お元気ですか?」
まずはこう挨拶をするのだった。
「長い間お会いしていないですけれど」
「無事に働いている」
「それは何よりです」
「それで何だ」
「黒衣の青年という人と会いました」
こう言えば操真はすぐにわかると読んでだ、あえて出した。
「そして色々お話してもらって」
「それでか」
「今向かっている最中です」
「あんたの龍玄も壊れていなかったか」
「修理してもらいました」
「そうか、それでか」
「はい、それでなんですけれど」
「今すぐ行く」
操真はすぐに答えた。
「待っていろ」
「すいません」
「いい、俺は魔法使いだ」
だからだというのだ。
「そして仮面ライダーだ」
「だからですか」
「行く、これからな」
こう言ってだ、操真は携帯を切った。そのうえで輪島と奈良に言った。
「後は」
「はい、僕達がいますから」
奈良がだ、その操真に答えた。
「行って下さい」
「他の魔法使いにも連絡をしないとな」
輪島はすぐにこう言った。
「仁藤君達にもな」
「木崎さんと大門さんにもですね」
奈良も応える。
「すぐに連絡して」
「ああ、大きな戦いになるだろうからな」
「そうしましょう」
こう話してだ、操真が出発する前にだった。
仁藤に稲森と飯島、山本の四人の魔法使いが来た。そして木崎と大門も。仁藤は全員が集まったところでこう言った。
「話は聞いたからな」
「それならね」
大門がその仁藤に続く。
「行きましょう、すぐに」
「そうしてくれるか」
輪島はその仁藤達に言った。
「これから」
「すぐに行く」
木崎は輪島に真剣な顔で返した。
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