2部分:第二章
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ゃ。全くあいつ等ときたら」
愚痴も入ってきていた。
「言うことは聞かんし打たれたら切れるしじゃ。それを御前は」
「ピッチャー止めろってか」
「貴様はそれでもわしの息子か!」
また我が子を右手で指差してきた。
「生涯一捕手を誓ったわしの息子でありながら。何故ピッチャーだ!」
「左利きだから仕方ないだろ!」
頭に来て言い返す為雅だった。
「利き腕はな。生まれつきだ!」
「すぐに右利きになおせ!」
「無茶言うな!」
確かに無茶な話であった。
「そんなことできるか!」
「できる!人間努力次第で何でもな!」
「それやったら一から野球やらないといけないだろうが!」
「ではキャッチャーをやれ!」
またしても無茶を言う為由であった。
「すぐにポジション変更じゃ」
「言うに事欠いてもっと出鱈目言うんじゃねえ!」
今度も切れた為雅だった。
「左利きでキャッチャーができるか!」
「言った筈だ。人間努力次第でどうにでもなる!」
「それ以前の問題だろうが!」
「親に逆らうか!」
「アホな親はいらねえ!」
取っ組み合い寸前の喧嘩になってきた。ところがここで。部屋の障子が静かにすうっと開きそこから中年だが中々奇麗な女の人がやって来た。
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