次元覇王流
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
装そのものが他の艦娘とは一線を画していますし、錬度も艦娘に成り立ての私とは比べ物にならない位に相当高いです。
だからこそ、現時点で私はタケミカズチさんから旗艦の座を奪おうなどとは思わない訳です。一般的な艦娘と艦隊を組んでいたなら、私が旗艦になることを主張していたでしょうが……。
ちなみに、今日で私がこの鎮守府に所属して1週間が経ちます。同じ艦隊に所属しているということもあって、私とタケミカズチさんは艦娘寮ではルームメイト。共同生活も特に問題などは発生していません。
……問題ない筈なんですが、何故かタケミカズチさんはいつも私が目を覚ました時には部屋に居なかったりします。現時刻は0630時。
私自身、人間でいう所の低血圧の様なもので、目覚めてから30分程意識がはっきりとしないことがありますが、それでも起きている時にルームメイトが部屋から居なくなれば気付けます。
つまり、タケミカズチさんは最低でも0600時以前には部屋から居なくなっているという訳です。これがこの1週間、毎日の様に続いているのですが、タケミカズチさんは一体どこに行っているのでしょう?
………取り敢えず、鎮守府の敷地内を探してみましょうか。そんな訳で、私は甚平の様な寝巻着から戦闘服とは別の普段着に着替え、艦娘寮の外に出ることにした。
そして、タケミカズチさんを探すこと十数分後。未だにタケミカズチさんは見つからない。時間帯的に間宮さんの店は開店していないので、錬度を上げる為に航空母艦用演習場で鍛錬しているのかと思ったのだけど、当てが外れました。
演習場に居ないとなると、タケミカズチさんは一体どこにいるのでしょう?そんなことを考えながら当ても無く歩いていると、ランニングをしている1人の駆逐艦娘と鉢合わせた。
「あっ、ノーチラスさん」
「あなたは確か……」
「特型駆逐艦1番艦の吹雪です!おはようございます!」
「おはようございます、吹雪さん。こんな朝早くから鍛錬ですか?」
「はい!私、他の皆より錬度が低いので、皆の足を引っ張らない為にももっと鍛錬しないとって思って……」
「そうですか。いつもこんな早くから鍛錬を?」
「はい。と言っても、私自身この鎮守府に着任したのはノーチラスさんと同じ日で、鍛錬を始めたのもその翌日からなんですけど……」
吹雪さんは恥ずかしそうに頬を掻きながらそう言ってきた。ということは、鍛錬を始めてまだ6日目ということですか。まぁ、それでもこんな朝早くからの鍛錬を続けられるのは凄いことだと思う。
私なんて夜遅くまでこの世界のことを勉強している上、低血圧っぽい何かのせいで朝が弱いから、早朝鍛錬なんて続けられる自信が無い。
「そういえば、ノーチラスさんはこんな朝早くからどうされたんですか?」
「私
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ