次元覇王流
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後
【視点:ノーチラス】
私は第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム級改修型万能潜水艦ノーチラス。外宇宙人類であるM78星雲人――地球での別称:古代アトランティス人によって開発され、その末裔と地球人によって改造された艦船です。
いいえ。艦船――潜水艦だった、というのが正しいでしょうか?今の私は艦船が擬人化した艦娘という存在なので、純粋な艦船とは言い難いですし……。
艦船時代の私は船長を始めとする多くの乗組員と共に、悪の秘密結社・ネオアトランティスを潰す為、世界中の海で戦っていました。
そんな私の最期は、正直言って無様なものだったと思います。元が発掘兵器とはいえ、複製品であるスーパーキャッチ光線砲によって身動きのできない空中で捕縛。
原子振動砲と超音波砲によって装甲に亀裂を入れられ、兵装の火器及び弾薬が誘爆したことで中破。その上、主機関である対消滅エンジンが原子振動砲と超音波砲の影響で機能を停止。
主機関が停止して電気が使えなくなったことで、たった1発だけ残っていた誘導弾すら発射できなくなった私は、ネオアトランティス製潜水艦ガーフィッシュの対空砲火に晒され、私を捕獲した空中戦艦が放ったたった1発の殲滅爆弾で船体が大破した。
この時の救いは、殲滅爆弾を受けた箇所が艦首だったことかしら?その為、空中で船体が爆散することは無かった。そしてその後、何とかスーパーキャッチ光線砲を破壊した私は、空中戦艦の捕縛から逃れ、そのまま海面に落下。
ケルマディック海溝で戦闘ブロックと中央ブロックを分離させ、戦闘ブロックを追撃して来ようとしたガーフィッシュ艦隊に壊滅させる為に自爆させたんです。
浮力を失い、中央ブロックのみとなった私は海底潮流に流されることで、ケルマディック海溝の海淵まで沈むことなく、古代アトランティス人の末裔が建国した旧タルテソス王国に繋がる弾丸トンネルへと辿り着きました。
私の艦船時代の記憶はここまでで、これ以降の記憶はありません。いいえ、無いというか記憶に靄が掛かっていると言うべきかもしれませんね。
弾丸トンネルに辿り着いて以降の記憶もある気はするんですが、それが今は思い出せないんです。もしかしたら、何かしらの改造を受けて復活したのかもしれません。
……まぁ、欠損していると思しき記憶も、艦娘を強化する近代化改装やC.E.化改装というのがあるとタケミカズチさんから聞かされていますし、それをすれば思い出せるかもしれませんし。
兎に角、そんな風に艦船としての生涯を終えた私は、元の世界と似て非なる世界に艦娘として再誕し、○○○鎮守府という所に所属。私と同等の性能はある空母艦娘――タケミカズチさんと今は艦隊を組むことになりました。
タケミカズチさんは相当強い艦娘です。兵
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ