雷撃の兆し
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。不思議に思ったんだけどさ」
と、アスナが笑っているようで笑ってない顔を見せて言う。
「ダーク君、君、何でいるの?」
「前に言っただろうが、俺は神だぞ。生身で入ることぐらい可能さ」
返答に驚いたのか、またはその回答に驚いたのか、アスナはポカーンとする。
「な、生身で……?それって危ないんじゃ……?」
「下手したらそのまま死亡確定だなわらわらっと」
ダークは言うと、肉を口に運んで食べる。
「ちょ、それ洒落にならないでしょう!?ミヤビ……ちゃんだって怒るよ絶対!!」
ミヤビとちゃんの間で溜めが入ったのは恐らく聞かれてないか心配だったのだろう。
「だろーなー。此処で死んだら現実には彼奴しか居なくなるし」
それでも、平然と言うダークに、アスナが詰め寄る。
「何平然と言ってるのよ!!それはつまり、ミヤビちゃんを一人で残すって事なのよ!?死んだらミヤビちゃんに怒られるよ!!」
「だろうな……。彼奴の事だから、きっと多分、ガチで切れて数日は説教かもな」
ダークは平然と言うと、アスナは呆れる。
「……何処に生き残れる自信が在るのよ」
ダークはそれに対し、こう答える。
「俺は死なねぇよ。今はまだその時じゃない。殺せるのは俺の知る限りでは一握りだ」
異世界の人物達を入れても、ダークを討伐出来る人間は少ない。勿論、この世界でも。
だが、ダークには絶対に殺される運命が見えている。神能力ならではの未来予知。唯、本当に見えない時は見えないのだが。
すると、ロードが復活して言う。
「でしょ?ダークったら僕と初めて此処で会ったときなんか暴走してさー」
「暴走してない。唯、身内が攻撃されたんだから当然の処置だろ?」
「おかんか」
ロードは突っ込むと、ダークは言う。
「ライトがこの世界を作るのに協力したんだろ?なら、この世界の人間は皆ライトの子供な訳だ。見捨てられるか」
ダークは言うと、ロードは呆れる事しか出来なかった。
「全くさー……」
と、ロードがダークを触ろうとしたとき、ダークがその手を払った。
「え?」
払われた手から雷撃がほとばしり、近くの地面を穿った。
「……ライトの、能力?」
「い、いやいや僕は発動してないよ!?と言うか気配すらしなかったし!!」
ロードが必死に言うと、ダークは頷く。
「解ってる。お前は歌と銃しか才能ねぇからな」
「何げに貶されてる……」
気のせいだと言い、ダークは見ると、一瞬何かが見えた。
(……何だ、今の)
雷撃、獣、それを従える二人の影。
一瞬にしろ、それが見えた。
(未来予知か……?しかも、気配からしてそう遠くない未来……)
ダークは思うと、ポケットから指輪を出す。
(……使って、見るか)
ダークは思うと、ロードに向き直る。
「ロード、これ付けろ」
「うわっ!
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