雷撃の兆し
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れば、撃滅の連続剣技だ。
それに元々、ダーク自体の戦闘能力も在り、徐々に騎士達を殺していく。
「さぁ……次はどいつだ?」
睨まれた騎士達は一斉に下がる。が、ただ一人、下がらなかった者が居る。
ヴァサゴだ。
「ああ……見たこと在ると思ったら、“滅殺者”かよ」
ヴァサゴの言葉に、ダークは答える。
「そちらも相変わらず人殺しに興じているようだな、PoH?」
ダークは即座に言うと、ヴァサゴ……否、PoHは口笛を吹く。
「何処で正体を見破ったか知らんが……参考までに?」
「教える訳ねーだろ!!」
ドゴォッ!とダークの拳が地面にめり込む。PoHが回避した拳が地面に刺さったのだ。
「俺的には全てを終わらせたいんだがな……ちっ、SAOからAWまで、事件が終わって無かったとはな……!」
ダークは言うと、蹴りを放つが、往なされる。
「ハッ!がら空きだぜ?」
「何処が!!」
往なされた右腕を軸に、回転蹴りを放つ。
しかし、それも掴まれ、投げられる。
「うおっ!」
地面になんとか着地すると、突然、光が振り注いで来た。
「……あ?」
ダークは見ると、誰かがその光の中心に居る。
途端、残っていた騎士全員が巨大なクレヴァスに飲み込まれ、消滅した。
「……オイオイ、どこぞの誰が神アカウントなんてもん使って入って来やがったんだ……?」
ダークにはアカウントと言う以外分からなかったが、少なくともダークと、その後ろにいる後方部隊を守ってくれた人物と言うことは解る。少なくとも、味方だ。
と、そこにオーロラがPoHを飲み込み、真下にクレヴァスを開いた。
すると、PoHが口を開いた。
「ありゃあ…………“閃光”じゃねぇか」
その言葉の意味を理解した俺は、真上を見る。
「……アスナ!」
ダークが叫ぶと、その人物は手を振った。
閃光アスナ、キリトを救うために、危険を顧みずAWに入ってきた、後の王妃だった。
†††
戦闘の後、一時の休息時に、ダークとロードはアスナに会いに行った。
「よう、アスナ」
「ダーク君、ロード……君?」
「やっほー!」
陽気な声の馬鹿に頭にチョップをかましたダークは、アスナの目の前に座り、言う。
「神アカウントまで借りて入って来るか、普通?」
「そうも言ってらんなかったのよ。オーシャンタートルを襲撃してきた人がここにダークテリトリーのアカウント使ってまでいるんだもん。相応のアカウントで乗り込まないと行けないって菊岡さんが」
「ま た あ や つ か !」
ロードにアッパーを放つと、綺麗な弧を描いてノックアウトした。
「……まぁ、来ちまった物はしょうがないか」
「あ、そうそう
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