マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0935話
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思っているのだろう。映像モニタに映し出されたエザリアは、特に緊張した様子もないままにそう告げてくる。
そこまで信頼されて嬉しいのやら、あるいは放任されていると嘆くべきか。……いや、別に放任されているからといっても嘆く必要はないか。
「俺に攻撃を仕掛けてきた騎士団がピニャの直属の騎士団だったらしくてな。まぁ、その件に関してはピニャに対する貸しという事で話がついたが、今回の件はシャドウミラーの中だけでどうにか済ませて欲しい、とな」
『そう、ね。まぁ、普通なら無理でしょうけど』
エザリアの口から出た言葉に、ピニャの顔が強張る。
だが、それも一瞬だった。
『もっとも、襲われたのがアクセルだと知ったら、寧ろ貴方達が同情されるのは間違いないでしょうけど』
「さすがにそれは言い過ぎだろ……」
エザリアの言葉に思わず突っ込むが、本人はそれこそ呆れた表情を浮かべるに留まる。
『アクセルがどんな風に思われているのか……それは、自分が今までやって来た行いを考えてから言った方がいいわよ?』
その言葉に驚きの表情を浮かべるピニャだったが、やがて視線を騎士達に向けると息を呑む。
「では……そちらに向かっても構わないのだな?」
『そうね、私達と帝国のどうしようもない絶望的とすらいってもいいような格の違いを知る事になると思うけど、それでもよければ構わないわ。アクセルとしても、特に異論はないんでしょう?』
「ああ」
個人としての絶対的な力の差というものは既に見せた。次は国としての格の違いを見せつけるべきというエザリアの内心を理解し、俺は頷くのだった。
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