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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0935話
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言葉を止め、指をパチンッと鳴らす。
 同時に、俺の全身が白炎と化し、20代の肉体から混沌精霊としての肉体へと姿を変える。
 側頭部と額から天を突くかのように伸びる3本の角、後頭部から側頭部の角の下を通って前へと伸びる角、背中に現れる悪魔の如き羽、腰から伸びる竜尾。
 どこからどう見ても人間とは思えず、寧ろモンスターとしか思えないだろう姿。

『なっ!?』

 ピニャにハミルトン、そして男の騎士2人までもが唖然とした表情を浮かべて驚きの声を漏らす。

「正確な自己紹介はしていなかったな。俺はシャドウミラーの代表にして、混沌精霊のアクセル・アルマーだ」
「混沌……精霊?」

 小さく言葉を返してきたピニャに頷き、言葉を続ける。

「人間よりも上の階位にいる存在、とでも思って貰えばいい。そうだな、お前達に分かりやすく言えば亜神に近い存在だろうな。そして……」

 部屋の机の上にあったコップを念動力を使って持ち上げ、そのまま喉に魔力を込め……

「がぁっ!」

 そんな声と共に俺の口から吐き出された永久石化光線がコップに命中、次の瞬間には木のコップが石のコップへと姿を変えていた。

「こんな力も持っている。ちなみに当然この石化は人間を含めた生物にも有効だし、永久石化光線という名前で分かると思うが、俺にも解除は不可能だ。つまり一度これを食らったら、もう二度と石から元の姿に戻る事は出来ない」

 まぁ、正確には近衛辺りが頑張ればそのうち回復魔法でどうにか出来そうだって話だが……脅し目的で告げているんだから、わざわざそれを口にする必要もないだろう。

「さて、改めて聞くぞ? これが最後の確認だ。今のこの俺の姿を見て……その上で、お前への貸しという事でこの件を収めてもいいんだな? 当然踏み倒すなんて真似をしたら、それこそ帝国そのものがそっくりそのまま消滅する事になったりもするだろう。それを覚悟しての発言だと認識するぞ? 後で実は違うつもりだったとか、そういう言い訳も無しだ」
「……構わない、それで頼む。決して踏み倒したりはしないから、この者達を妾に引き渡して欲しい」

 ふむ、ここまで言っても尚そう言い募るであれば、きちんと覚悟の上での言動なんだろう。

「そこまで言うのなら、こっちもとしても異論はない。だが、引き渡したからといって、こいつらがやった事が全て無くなる訳ではない。当然相応の罰は与える。そう思っていいんだろうな?」
「ああ。それは約束しよう」
「ならいい。こいつ等はお前に託そう。……ああ、そうだ。言い忘れたが、こいつ等が乗っていた馬に関しては街道にそのまま置いてきたから、どうなっているかは分からないぞ。運が良ければまだ連れ戻す事が可能かもしれないな。それと、一応今回の件に関しては連合軍の方に報告は
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