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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者
現実
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「……終わったのか…」


もう動かなくなった無人機を見て、俺は機体の展開を解いた。


「……よかった 」


結末を見届け、喜んでいる一夏達を遠くから見る。
今の俺では、罪悪感で一緒になって喜べそうにない。
教師たちが来る前に、俺は気配遮断で一人、部屋に戻っていった








夜、コンコンと、部屋のドアがノックされる。


「……?誰だ…」


丁度、風呂から上がったばかりだった俺は急いで寝巻きに着替えると、部屋のドアを開けた


「よお、中。 今、いいか?」


「……ああ。 構わない」



部屋に訪ねてきたのは一夏だった


「とりあえず、どっかに座ってくれ」


キッチンへいって、緑茶を2つ用意する。 一夏は俺に促されて、デスクの椅子に座った
俺も運んできた緑茶を近くにあったテーブルに置き、自分のベッドの上に座った


「…今日はありがとうな。 お前がいなかったら、あのとき、箒が危険な目に遭っていた」


そう言って頭を下げる一夏。 やめてほしい。 全て、俺のせいで起きたことなのかもしれなかったのだから


「頭上げろって。 俺も、反省すべきことはあるからな」


「中が?」


「ああ。 ……そりゃ、な」


「そうか…中でも、あるのか…」


「おいおい、俺も人間だ。 そんくらいあるだろうに」


多分だが、何かを察して詮索しないのだろう。 いいやつだ、ほんとに
……何故女子の好意に気付かないのか不思議になるくらいに


「俺も、もっと強くならないとな」


「せめて、俺を越えるくらいにはなれよ?」


冗談混じりに言ってみたが、そんな俺の顔を見て一夏はふっと笑った


「な、何で笑うんだよ」


「いや、何かな。 変わったなと思ってさ」


「は?」


「なんか、前までの中は、ちゃんと俺や箒のことを見てくれていなかったような気がしてたんだ。 でも、今はちゃんとこうして対等になってくれた気がしてさ」


言われて、はっとした


そんな風になってたんだな……俺。


「でも、今のお前となら、仲良くなれる気がするぜ」


「そうか……なら、改めて宜しくな一夏」


「こっちこそ、よろしく!」


そういわれ、俺はなんだか前よりも、この世界が好きになった
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