『其れ』
[8]前話 [2]次話
いつかの遠い過去に置いてきてしまった『其れ』を、また取りに行きたくて...
だから、今も、こうして此処に...
『其れ』は目には見えなくて、聞くことも出来なくて、匂いも無くて、触れる事など勿論不可能で...
そう『其れ』は形など無い曖昧なモノで...
それでも、どうしても触れてみたくて、感じてみたくて...
きっと『其れ』が何なのか曖昧なままだから答えが欲しくて、探しては彷徨って...
もしかしたら一瞬なら触れたことが在ったかもしれない『其れ』を、確かなものにしたくて...
いつかの遠い過去に置いてきてしまった『其れ』を、また取りに行きたくて...
だから、今も、こうして此処に...此処に在り続けてるのかもしれない...
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ