第六章
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「あいつ自身がな」
「関わっているとかな」
「これjは凄いな」
「動かぬ証拠だな」
「何よりもな」
「いい証拠が掴めた」
公安の面々は確かな声で言った。
「これでな」
「ああ、あいつを捕まえてな」
「そこから色々怪しい奴を捕まえられるな」
「芋蔓式にな」
「ここからいけるぞ」
「少なくともあいつは捕まえられる」
福嶌は、というのだ、
「だからな」
「よし、じゃあな」
「後はさらに突きつめていって」
その証拠の究明をだ。
「そしてな」
「捕まえるぞ」
「詐欺に麻薬」
「やっぱりとんでもない奴だったな」
「悪党だったな」
こう話してだ、公安は水面下から福嶌を調べてだった。
そしてだ、ある日福嶌の事務所に行って本人にだった。
捜査令状を見せてだ、言ったのだった。
「これからこの事務所及び関連施設を捜査させてもらう」
「なっ!?」
福嶌はいきなり来た彼等に唖然となった、まさか公安が来るとはもっと言えば尻尾を掴まれるとは夢にも思わなかったのだ。
それで驚いたのだがここでだった。
公安はその彼女が驚いている間に早速動いた、そして。
福嶌の事務所及び自宅、他の関連場所の一斉捜査をはじめた。すると。
証拠が次から次にと出た、詐欺に麻薬。そして過激派もっと言えばテロリストやその国家との関係や会話の内容がだ。
出て来た、それでだった。
世間は騒然となってだ、こう話した。
「まさかな」
「まさかと思ったけれどな」
「あいつやっぱりな」
「とんでもない奴だったんだ」
「真っ黒だったがな」
このことは彼等が見てもそうだった、しかしだったのだ。
「証拠はなかったがな」
「それで捕まえられなかったけれどな」
「それがな」
「どんどん出て来るな」
「モノホンの犯罪者だな」
「ガチでな」
それこそというのだ。
「逮捕されたしな」
「これからの取り調べでな」
「何が出て来るかな」
「わからないな」
「しかしな」
ここでこうも話された。
「下衆だな、あいつは」
「本当にな」
「善人ぶっていてもな」
「素顔はな」
「屑だったんだな」
彼等もこのことがわかった、それでだった。
ネット上でも福嶌のことで某巨大掲示板でも個人のブログでも動画サイトでもだ。語られ議論されてだ。ネタにもされて。
まさに祭りになった、その祭りを見てだ。
牧野はこれまた自宅でだ、美和子にこう言った。
「捕まるとはな」
「思わなかったのね」
「ああした奴は用心深いからな」
善人ぶった下劣な犯罪者の類はというのだ。
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