第三章
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正々堂々と戦いだ、前半は点を入れられなく相手の反撃も受けた。しかしその度にロレーヌは防いでだった。
彼等の反撃を待った、そして遂に。
後半十五分にだ、ミッドフィルダーのピエールがだった。
相手ゴールにシュートを入れた、その見事なシュートには審判もだった。
認めるしかなかった、一点が決まった。
「よし、一点だ!」
「この一点は大きいぞ!」
サポーターも聴衆も誰もが叫んだ。
「後はロレーヌが守るだけだ!」
「今のロレーヌならやってくれる!」
「どんなシュートでも止める!」
「止めてくれるぞ!」
こう言うのだった、そして実際に。
ロレーヌは相手のシュートを止め続けた、開催国はあくまで攻めるが。
キャッチしパンチングで弾き一点も許さない、そして一点を守り。
そうしてだ、ロスタイムになり。
またパンチングで防いだ、しかしその直後にだった。
審判の笛が鳴った、それがロレーヌ達の反則になりピーケーとなった。この状況にイレブンは審判に抗議した。
「おい、どういうことだ」
「今のが反則か?」
「幾ら何でもおかしいだろ」
「どうしてピーケーなんだ}
「そうだ、おかしいだろ!」
「何で今のがピーケーになるんだ!」
サポーター達も彼等に抗議するのだった。
「御前本当に買収されてるだろ!」
「ずっとおかしなジャッジしやがって!」
「それで今度もか!」
「幾ら貰ったんだ!」
これはテレビの前の聴衆、視聴者達も同じ意見だった、だが。
ロレーヌはイレブン、そしてグラウンドに来てくれているサポーター達にだ、冷静そのものの声でこう言った。
「いい」
「いいとは」
「それじゃあピーケーをですか」
「受けられるんですか」
「そうだ、そしてだ」
ピーケーを受け入れてだ、そしてというのだ。
「止める、それだけだ」
「絶対にですか」
「止められますか」
「だから安心しろ」
こう言うだけだった、ロレーヌは。
「いいな」
「わかりました、ロレーヌさんがそう言うんなら」
「俺達はそれで」
イレブンも彼が言うのなら頷くしかなかった、そして。
彼等はピーケーを見守ることにした、それはサポーターや聴衆、視聴者も同じだった。彼等は静かになってだった。
試合の成り行きを見守った、開催国側は彼等の中でのストライカーを出した、まさに試合のターニングポイントだった。
そのシュートが右に放たられた、ロレーヌも右に飛び。
その右手のパンチでボールを防いだ、その瞬間にだった。
「やった!」
「やったぞ!」
「ロレーヌが止めた!」
「やってくれたぞ!」
サポーターと視聴者、聴衆達が喜びだった。放送席のアナウンサーも喜びで絶叫した。
そしてイレブンも飛び上がって喜ぶ、その
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