決着
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?」」 「…………」
「北米サーバーの第一回Bobは二人同時優勝だったんだって。理由は優勝する人が油断してお土産グレネードに引っかかったから」
「お土産グレネード?それ、なに?」
「お土産……まさかっ!?」
キリトがアホみたいに聞くが俺には分かった。
おいこれ嫌だよ不味いよ助けて。
「負けそうな人が巻き添え狙いで死に際にグレネード転がすこと。ん、ほら、これあげる」
シノンはキリトにグレネードを渡す。
「へ?これって…」
キリトは訳が分からずに唖然とする。
「り、離脱!」
「逃がすかぁ!」
「てめ、HA・NA・SE!」
「だが断る!」
俺は逃げようとしたが、フォックスが俺の体を拘束し、逃がさないようにしてきやがった。
キリトは未だに固まっており、シノンはニコニコ笑っていた。
そして次の瞬間に爆発が起き、俺たち全員が一位と言う結果を残して決勝は終わったのだった。
そして現在、ログアウトしてから真っ先にシノン…朝田ちゃんの済むマンションに来ていた。
到着して直ぐに朝田と書かれた表札を見つけたが、中からはドタバタと暴れる音が聞こえてくる。
「朝田ちゃん!」
俺は扉を開けて中へと入ると、いつかの新川少年に押し倒される朝田ちゃんの姿を確認した。
「くのっ!」「くばぁ!?」
新川少年の顔を蹴り飛ばし、朝田ちゃんを抱き起こす。
「ちっと遅れたけど、助けに来たぞ」
「ケン……!」
俺の裾を掴んで小さく震える朝田ちゃん。
「だから誰も入れるなって―――っ!」
「…え?」
言い止まってから背中に痛みが走った。
後ろを向けば俺の背中に変わった形の注射器を打ち込む新川少年の姿が。
「ひひゃっ…お前が…僕の朝田さんをたぶらかして……死ねぇ!死んじゃえよぉ!」
新川少年は射ち終わった注射器を引き抜いて数歩下がる。
俺はといえば…。
「鉄拳制裁!」
立ち上がって新川少年の顔面に正拳突きをめり込ませた。
直撃した新川はそのまま後ろに吹っ飛び、壁に激突して気を失った。
「け、ケン!体…毒が!」
朝田ちゃんが俺の服を間繰り上げて傷を見ようとする。
「え?…何で……傷が……」
「神様ボディは伊達じゃないんでな。ははは!」
俺は心配してくれた朝田ちゃんの頭に手をおいてニカッと笑って返した。
朝田ちゃんは安心したのか、その場に座り込んでため息をはいた。
「心配、したんだからぁ…」
「悪かった。でも俺に薬物は効果がないんだ。
毒だろうが、麻痺だろうが。状態異常を来す症状は一切効かない体。それが神様ボディ」
「………ぷっ。何よ、
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