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剣の世界で拳を振るう
決着
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きが止まる。
その一瞬を突き、数回に渡ってキリトの斬撃が襲いかかった。

「ふっ!はっ!」

続いてフォックスが得意とするCQCで死銃を翻弄し、打撃と銃撃を合わせた攻撃で最後に投げた押す。
よろよろと立ち上がる死銃に俺は肉薄する。

「覚悟を決めろ!」

死銃の脇腹に蹴りを入れて吹き飛ばし、ガンブレードを引き抜く。

「これに耐えられるのなら!」

残りの弾を全て使いきり、回転を加えた全弾乱射で射ち尽くす。

「奥の手を見せてやる!」

ガンブレードを投げ捨てて、両手を開いて力を込める。
そして踏み出す一歩に全神経を集中させて両手を突き出した。

「ランヴェルス・レゾン!!」

青色のエフェクトが走り、死銃の腹部を捉えて吹き飛ばした。
死銃は地面を転がり、倒れ伏す。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

「やったか…?」

倒れた死銃を横目に、俺達は駆け寄った。

「まだ、終わら、ない…終わらせ、ない…。
あの人が…お前らを……」

死銃はそう言い残して力尽きる。

「あの人……?」

「………終わったのね」

死銃の言ったあの人と言うのが気になるが、今は全員無事だったことを喜ぼう。

「絶妙なアシストありがとう。お陰で助かった」

「別に、こうした方が良いかなって…そう思っただけ」

俺はシノンに向き直ってお礼を言った。
シノンは横を向きながらそう言う。

「さて、ようやく終わったな」

キリトが肩をコキコキ鳴らす。
横にはやり遂げた顔のフォックスがいて、同様に体を解す仕草をとっていた。

「ならそろそろ試合も終わらせるか」

俺が言うと、キリトは頷く。
シノンは俺の方をチラチラ見ていた。

「どうした?」

「へ、別になんでもないわよ」

「そうだ、もしかしたらまだシノンの部屋に死銃がいるかも知れない。
ログアウトしたら直ぐに警察に連絡するんだぞ?あと誰も部屋に入れちゃダメだ」

「わ、分かってるわよ!」

そんなに起こるなんて…ちょっと子供みたいな扱いが嫌だったか?

「で、でも…ケンが助けに来てくれてもいいんだよ?」

「……そうだな。起きたら直ぐにシノンの家に向かう」

「そ、そう。待ってる…」

「ケン、シノンの家知ってるのか?」

「………………何処だ?」

「ケン………」

「はぁ……」

俺の言葉にあきれ返る3人。
取り合えず俺はシノンの住所を教えてもらい、お互いにリアルネームを教えあった。
そして、そろそろ決着をつけなければならない。
そのウマを伝えると、シノンは俺とキリト、フォックスの手を掴んだ。

「せっかくだからさ、全員一緒に散ってみよっか?」

「「は
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