決着
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思うの」
シノンは膝を抱えてそう言った。
キリトはこれ以上詮索しない方がいいと察し、言葉を切った。
―――ザッ
「っ!」「誰だ!」
突如、洞窟の入り口から足音が聞こえ、誰かが侵入してくる。
「何だ…ここにいたのか」
「ふう。疲れた」
入ってきたのはケンとフォックスだった。
二人は顔に疲れを見せていた。
―――――――――――――――――――――――――――
「いや、マジで助かったわ」
「見つけられて良かったよ」
洞窟にたどり着いた俺とフォックスはキリトとシノンに再開して作戦を練ることにした。
「ところで、死銃は?」
「倒せてない。フォックスが投げたスタングレネードで逃げてきたからな」
「そうか…」
俺の返答にキリトは俯く。
「安心しろ。俺たち以外にもう殺されるプレイヤーは居ない。
他のプレイヤーは全員リタイアを確認したからな」
「シノンがいるじゃないか」
俺はそう言ったのだが、フォックスから辛口な回答を出された。
「私は…気にしないで」
「シノン、お前さんが何を思ってBOBに参加したのかは知らん。
だがな、今回の事で確実にやらなきゃならんことは生き残ることだ」
「どういうこと?」
「まず、死銃のトリックだが――――――」
俺は推測ながらのトリックの正体を話す。
皆は黙って聞いてくれて、信憑性が高いことを口々に言った。
「ケン。俺達なら出来るか?」
「アホ言うな。出来るに決まってんだろ?」
「そうだね。3対1だ。負ける理由が見当たらない」
俺たち男子勢は口々に頷きあった。
「まって!私も行く!」
シノンは声を荒げてそう言った。
「…………よし。
死銃の一番面倒なところはスナイパーライフルだ。
シノンは狙撃位地を割り出して此を破壊。良くて撃墜してくれ」
「…了解」
「そしてキリトとフォックス。
外のバギーで突貫してもらう。タイミングは俺が指示するから安心しろ」
「タイミング?」
「スナイパーライフルの第1射はバレットラインが出ない。
だからこそ死銃に撃たせて位地を割り出すしかない」
「そして割り出してバギーで突貫ってことか…」
「yes。この作戦はそれぞれの集中力が試される。
絶対に犠牲者を出しちゃならん。良いな!」
「「「了解!」」」
さぁ、最後だ!
「……………すぅ………ふぅ……」
俺は一人で砂漠の真ん中に立つ。
洞窟入り口にはバギーに乗り、何時でも発進できるように待機したキリトとフォックス。
そしてそこから離れた場所にシノ
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