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元虐められっ子の学園生活
祭の賑わいと解ける緊張
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例の葉山の集団も、事後報告の様に口々に俺と比企谷の誹謗中傷を言い始めた。
ふと見れば由比ヶ浜や沙紀さん、戸塚が俺と比企谷を労うように見ているのに気づいた。
目線が会うと暫くして歩いていってしまい、どうやら気にするなと、そう言っているように感じたのは気のせいではないだろう。

「ひゃっはろー!」

後ろからは陽乃さんと平塚先生が歩いてきた。

「いやー、二人とも最高だねぇ!皆から聞いちゃったよその活躍ぶり!」

「活躍も何も、危機管理の範囲内です。予想をたてるのは比較的簡単でしたから」

俺は方付けをしながら陽乃さんの言葉に返事を返した。

「私的には結構好きだよそう言うやり方は。ね、静ちゃん」

陽乃さんは平塚先生の肩を叩いたあと、一人で去っていった。

「はぁ…結果的には君達の尽力は多大な物だった。だが、葉山を殴ったと言うのはちょっとな…」

平塚先生は俺の肩に手をおいてそう言った。
まぁやはりと言うか、噂が流れるのは早い。このまま行けば俺が不良であると言う噂は事実として学校中に広まることは間違いないだろう。本当に今更だが。

「次からは気を付けろよ、比企谷」

「ちょ!おい!何で俺がやったことになってんの!殴ったのお前だろ!」

「直ぐ様反応してくれる比企谷はとても頼もしいぜ。ま、アイツは殴られて当然の男ですから。その事については反省も後悔もしてません」

「そうか。何にせよ学園祭も終わりだ。片付けが済み次第、体を休めたまえ」

平塚先生は片手を上げて去っていった。
何かを察してくれる人ってのは大きく貴重だと言えるし、無くしたくないものだと思う。
俺は引き続き、片付け作業に戻るのだった。








ガラッ
俺と比企谷は奉仕部の部室へと赴いていた。

「あら、ようこそ。
校内一の嫌われ者と恐怖の権化さん」

入室して早々に雪ノ下がそう言ってきた。
久しぶりになる雪ノ下の饒舌に少しホッとしたのは内緒である。

「喧嘩売ってんのか」

「不本意ではあるが、受け入れておこう」

俺達は席に座る。

「打ち上げはどうしたの?行かないの?」

「事後処理の用紙が数枚残ってるからな。それを仕上げてから帰ることにしてる」

「わかりきったことを聞くな。絶対に行かねぇよ」

「どう?本格的に畏怖されるようになった感想は?」

「そうだな…存在を認められるってのは良いものだな」

「右に同じ」

どうやら俺の感想は比企谷と同じらしい。

「驚くべきか呆れるべきか…貴方達ははっぱり変ね。
その弱さを肯定してしまう部分、嫌いではないけれど」

「おお。俺も嫌いじゃねぇんだ。むしろ大好きだね。こんな自分が」

「弱
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